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しるし(詩集)

作者: さゆみ

彼女の目が好きだった

カラコンなんかで薄めない

漆黒の黒目があたしを舐めた


彼に繋いでくれたのも

彼女の零れる笑い顔のせい

細めた目が手繰り寄せた恋


愛することを覚えられた

流れるようになだれていく

黄金の輝きの中で溺れられる


愛されることを貪った

それだけでそれ以上ない極上

消えたいぐらいに抱きしめられて


彼とふるえるキスしてたのに


さざめきが聞こえた

彼女の目はあたしを探してた

電気ドリルみたいに

高速回転でどこを削るの?

繋いでくれたのはあなたよ

愛して愛されることは罪?


鬼胎は愛を容易く爆破した

粉々になった彼のカケラ

あたしは躊躇なく踏みつけて

腐乱したから消去した


見えない目は透明にウルム

卑怯な液体投げんなよ

もうコロセバ?

あたしの心臓は彼女の目に

毎日1ミリずつ奪われていく


薄茶色に変わった目が

きょうも聞くの

あしたも愛している?

あたしは言ってしまうの

あさってまで愛しているわ






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― 新着の感想 ―
[良い点] これはまた突き刺さる…生唾飲み込みました [一言] このリアリティというか。現実に迫る感情というか、すごく迫るものがある。 ラスト5行も。言葉のテンポもいいから、すごく迫ってくる。やはりさ…
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