VRMMO 初めての好みのキャラは人外だった
山への山道の入口に着くまでにスライムを数匹倒したが、落とすアイテムは1~2種類のみだった。スキルを上げるため、めんどくさいが一匹ずつ観察→大盾で防御→攻撃としていた。そのおかげか「大盾」「身体能力」は5まであがった。だがそれ以上にはならなかったので、最弱のスライムではここまでしか上がらないのだろうと推測した。
今から登ろうとしている山は地肌が丸見えで「小高い台地」といった大きさだ。ただその後ろには森林の山脈が連なっている。山道は小高い台地の頂上まで続いているらしく、軽いハイキングコースといった感じだ。
山道から登り始めてしばらくするとスライムを石にしたようなモンスターがいた。観察すると、『石スライム 石でできたモンスター HP20 属性?? 弱点?? ドロップ品 ?? ?% ?? ?% ?? ?%』とのことで、スライムの強化版?みたいなものらしい。スライムの時と同じように大盾と大剣を構えて近づく。スライムの時より遠い所で気が付いたらしく、此方に跳ねながら近づき大盾に体当たりしてきた。「ガンッ」と音と共に盾に衝撃があり大盾が少し押された。しかし此方にはダメージは無かったので、石スライムの攻撃の後大剣を降り下ろした。一撃では倒せなかったので、再び防御した後に斬りつけると、光の粒になって消えていった。アイテムは2つ落ちた。観察すると『投げやすい小石 投擲スキルで使用可』『ほんの小さな鉄鉱石 10個集めると小さな鉄鉱石に変化可』とのことだった。
時々出てくる石スライムを倒しながら登っていると、効果音がなり『大盾スキルが10になり、大盾装備時の守備力が10%上昇するようになりました』『身体能力スキルが10になり、肉体疲労が10%軽減するようになりました』とアナウンスが流れた。さらに石スライムを数体撃破後『大剣スキルが10となり、大剣装備時の攻撃力が10%上昇するようになりました』とのことだった。(10%じゃあ心もと無いなあ)と思いつつ頂上を目指した。
頂上に着くとそこは草原の広場になっており街や周囲が一望できた。まだこの街しか実装されていないからか、大草原・水平線・森林・山脈等の景色が素晴らしく良かった。
広場の中心には泉が湧いており、熊や小動物・小鳥達が泉の周りで泉の水を飲んだりのんびりしているようだった。少し近づくと気が付いたのか、熊が此方を睨み付けてきて他の動物は熊の後ろに隠れるように移動した。
(さてどうするか。というかモンスターなのか?)
熊を観察してみると『熊 動物 モンスターでは無いので属性・弱点・ドロップ無し』とのこと。(倒す理由が無いなら戦うしつようも無いよな。それにしてもあの熊いいなあ。身体大きいし腕とか太そうだし毛があるから抱き心地良さそうだし目もくりっとしてて可愛いしみんなを守るとかかっこいいし。触ってみたいなあ・・・。と、いけないいけない、思考がぶれる。動物達の憩いの場を邪魔したのは自分だから、あの熊が名残惜しいけど引き下がるか。でも泉の水は飲んでみたい。)
とりあえず戦う意思は無いことを伝える為、大剣を背中の鞘に戻し、泉の下流に向かい水を飲むと身体の疲れが一気に取れるような感覚があった。動物たちがここに集まる理由も分かった気がした。
さてこの後どうするか。熊達は相変わらず警戒している。広場の先には山脈に向かうであろう森林への小道があるが、薄暗そうで何となくヤバイ雰囲気なので行くのはやめる。と、広場の端に白い光の柱を見つける。そこには人ひとり立てるくらいの大きさの魔方陣があった。入ってみると『どこに向かいますか?』との声と共に『イースト内広場 イースト内北門 イースト内東門 イースト内南門 イースト内西門 山肌の台地頂上(現在地)』と書かれたグラフィックが現れた。どうやら瞬間移動ができるらしい。時間的には昨日ログアウトした時間と同じぐらいなので街に戻ることにした。人気が少ない所でログアウトしたいので北門にした。さらに人気が無い路地裏に行きログアウトした。
名前 ダチ
職業 ランク1 重戦士
スキル 盾(大盾) 適性10 レベル2→14
身体能力 適性10 レベル2→14
近戦武器(大剣) 適性9 レベル1→11
観察 適性8 レベル1→9
装備 初心者用大剣 攻20+2(10%)
初心者用大盾 防22+2(10%)
初心者用鎧 防16
初心者用兜 防10
初心者用グリーブ 防10
総攻22 総防60
肉体疲労10%軽減