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VRMMO まずは受付

気がつくと市役所の受付に似ている光景が広がっていた。回りを見ると、それぞれ少し離れた場所にいる数人の男女が同じように回りを見ている。


(彼らも同じように、初めての人なのかな?)


などと思っていると『此方へどうぞ』と、受付?の女性が呼びかけてきた。つっ立っていてもしょうがないので女性の前の席に座る。できれば好みの男性がよかったが・・・


『ようこそ「RealAdventure」へ。ここではこの世界の簡単な説明と初期設定を行います。まず、貴方のお名前を決めて下さい。』


名前かあ。大地だいちだから縮めて「だち」にするか?何か嫌な表記だな。「ダチ」ならいいか。そう決めて、


「ダチでお願いします」


『分かりました。ではダチ様、まずこの世界ではリアル世界と同じ身体で行動するようになっております。感覚類も同じです。ただし痛覚は軽減しており、この世界での身体の変化はリアル世界の身体には一切影響がありません。』


(そりゃそうだ。HPが0になった時、死ぬほどの痛覚を受けたら気絶してしまうだろう。それにバーチャルなのだから、リアルの身体にいきなり傷がつくわけがない)


『この世界では冒険・戦闘・道具の作成・売買・出店・クエスト等様々なことが出来、何をするかはプレイヤーが自由に決めて行動することができます。ただし他プレイヤーへの悪質な行動には様々な制限措置をとらせていただきます。』


(自分は悪質な行動はとらないけど。好みの人がいてもストーカーとかしない。・・・たぶん。)


『次にスキルについて説明します。20以上の種類があり、持っているとそのスキルに関係する行動をとった場合に効果があります。例えば『近戦武器・剣』でしたら剣装備時に攻撃が上がったり特技を使えるようになります。『道具作成』でしたら成功率が上がったり高度な作成ができるようになります』


(20以上ということは変なスキルもあるんだろうなあ。ゲイスキルとか?)


『スキルには「レベル」と「適性」というのがあります。「レベル」はそのスキルに関する行動をとると上がり、レベルが上がるとスキルの効果が上がります。「適性」は「レベル」の上がりやすさを示します。これはプレイヤーの身体・記憶・遺伝子・リアルでの趣味や特技等の情報から判断されます』


(え、趣味や特技まで分かるの?なにそれ怖い・・・)


『ではこれからダチ様の適性の高い8種類のスキルを表示いたしますので、その中から4種類を選んでいただきます。選んだ4つのスキルを使った冒険や戦い等をすることになりますので慎重に選んでください』


盾 適性10

身体能力 適性10

近戦武器 適性9

鍛冶 適性8

観察 適性8

土魔法 適性8(※)

光魔法 適性7(※)

風魔法 適性6(※)


(盾・身体能力・近戦武器が高いのは自分がプロップだからだろうか?鍛冶なんてしたことないけど8なんだ・・・。観察ってアバウトだなあ。説明を見ると、(他プレイヤーのスキルやモンスター情報・罠・宝箱の罠の確認等ができます)、ソロで冒険するなら重要だな。そして魔法の後の(※)は、(土・光・風属性の適性はありますが魔力の適性が2の為、魔法を覚えても魔力不足で使えない可能性があります)、だったら8種類の中に入れるなよ・・・。とりあえず盾・身体能力・近戦武器は決定、後は鍛冶か観察か。長時間できないのでソロになるだろうから観察かな、装備品は買えるだろうし)


「盾・身体能力・近戦武器・観察でお願いします。」


『かしこまりました。次に装備室に転送いたしますので、そこで装備を整えていただきます。それでは行ってらっしゃいませ。』


そう言うといきなり目の前が真っ白になった。




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