日記が続いた験しの無い人が、連載Web小説をきちんと完結させる方法について。
そこの、あなた!!
その日の分は、その日の内に・・・きちんと日記、付けられますか?
小学校や中学校の宿題で、ありましたね。日記。
ご友人達の中には、一日の楽しみとして付けている人もいることでしょう。
私も日記、付けていたことがあります。
小学生の時には、夏休みの宿題で否応なく。
中学生の時には、友人の勧めで自主的に。
小学校の宿題の時は、面倒くさいので数日分をまとめて書いてたのですが・・・
その日の出来事を思い出せないことが多く、それらしき事を適当に書いて枠を埋めてました。
つまり、日記らしきモノをでっち上げたわけです。
中学校で友人に勧められた時は、確か一週間位は、きちんと付けていたかと思います。
しかし、二週目には実際の出来事を綴るのが嫌になり、詩や空想を書くようになっていました。
三週目には、それも数日おきになり・・・ノートが半分も埋まらぬうちに途絶えてしまいました。
このように、世の中には何年間にも渡り、日記をきちんと付け続けている人が居る一方で・・・
直ぐに、破綻して挫折する人も、また居るのです。
さて、ここからが本題。
日記で挫折する人って、Web小説でも同じ事やらかしがちではないでしょうか?
・・・私は、やらかしがちです。
定期的な更新は、愛されるWeb小説の必須要素です。
さて、どうしたものか。。方法を考えてみましょう。
■最後まで書いてからアップする。
猿でも分かる、究極の方法。短編・中編であれば、なるべくこれで。
ただ、これだと二話目以降をアップするタイミングを、うっかり忘れてしまいそうです。
“小説家になろう”であれば予約掲載設定、ブログなら掲載予約なんかを活用しましょう。
■プロローグ(序章)で、ラストもしくはラストの一歩手前の場面を書いてしまう。
物語の描き方は、書き手によって様々です。
考えて組み立てる。空想・妄想に耽る。第六感で、降ろす・受信する・潜る。
前者ならゴールを念頭に置きながら、後者では運命を感じながら、書き進める・・・
この方が、執筆のペースを保ちやすいのではないかと思います。
■各章の題名だけでも先に決めておく。
マラソンに給水ポイントがあるように、イマジネーションの欠片を予め配置しておくのです。
もし、途中で方向がズレたら、その時点から完結までの各章の題名を決め直せば良いかと。
目標の無いランニングは辛過ぎる。補給がなければ行き倒れる。
第六感を使う書き手でも、ペースを維持するには仕込みは必要かと思います。
■お題を使う。
“お題”でGoogle検索すると、小説執筆用のお題のページが結構ヒットします。
特に、空想・妄想を使う書き手が活用すると、面白いのではないでしょうか。
また、昼休憩や移動中の車内等、枠が決まっている時間を下調べ等の準備に活用するのもお勧めです。
そして何より、雑念を払い、集中して執筆できることが一番です。
しかし、あくまで趣味で長いこと小説を書いていると、馬鹿らしく虚しくなってくる事もあるでしょう。
こういった冷静過ぎる理性は、雑念よりも遥かにタチが悪いです。
これに対する対処法は、ひとつ。・・・ひたすら書き続けるのです。
意味が有るか無いか。馬鹿らしいか、誉れか。
それは、物語を完結させてから考えればいいことです。
雑誌や新聞の連載で小説や漫画を読んでいると、それがいつの間にか生活のペースメーカーになっていた。
そんな経験、誰しも一度はあるかと思います。
それと同じように、現実とは違う、もう一つの世界が、生活に緩く鮮やかに絡まるのです。
ひとつ大きく違うのは、雑誌や新聞の読者が多くの人々と“もう一つの世界”を共有しているのに対し、小説の書き手は“もう一つの世界”を、まだ誰とも共有していないことです。
[共有]≒[現実]といっても過言ではないのですから、共有されてないものを生活に留めるのは難しい事です。
だから、知っておいて欲しいのです。
多くの人々が既に共有しているそれに、どうして価値があるのかを。
それは最初の一人だった、ある人にとって、特別で意味のあるモノだったからです。
今となっては埋もれてしまったその事実が、物事の根底にはあるのです。
故に、“もう一つの世界”を信じる。
これこそが、連載Web小説を完結させる極意です!!