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B・C  作者: 黒音
4/5

B・C第1日目 夕暮れ

「ところで、何持ってきた。」

「あ、えーとねアニm…。」

  まずい、女子の前では見せられない。

「あに、お前兄いたのか?」

「いや、そうじゃなくて・・・見せられない。」

  守、気づけ。場が悪いと訴える僕の顔に!

「見せられないって。」

  憲次、お前もか。気づかないのか?

「それじゃ、何が足らないか分からないじゃないか。」

  くそっ。仕方がない。今は、非常事態なんだ。そう言ってまわりを見た。

「笑うなよ、絶対にだ!!」

「笑うなっていわれてもムズイっすよ。」

  

  ドサー


   我を忘れ、全て袋から出した。そして…みんなの目線が氷のように冷たくなった。

「なんだよ、見せろと言ったのはお前らだろー。」

「痛い。」 と守。

「それは、ちょっと~。」 と憲次。

   女子の方を見た。彼女達は、懐中電灯を片手に…。

「それ、誰が着るのぉ!」 と鈴。

「信じられない。」 と原上さん。

  そう、僕の持って来た物=アニメイトから持ってきた物だ。恥ずかしいが、頑張って持ってきたんだ。****型プリン、ピー饅頭、メイド服、スクール水着っぽいもの、ご主人様ハートと書かれた毛布などなど…。暗かったらなんて事ないと思っていたが、甘かった。懐中電灯があったのだ。

「原上さん、ええっとこれうわぁ・・。」

「半径5メートル侵入禁止!」

「あたしも!」

   ガーン。終わりだ。気分は、空より暗い。真っ暗の中の真っ暗だ。原上さんに言われてしまった。人の噂も七十五日。長い、長すぎる。

「ま、まあこの事は後回しにしようよ。」

  憲次が、この雰囲気を変えようとそういった。

「じゃぁ、女子の部屋について。」

「それなら問題ない。この上にいくつか空き部屋がある。」

「さっすが~守。」

「じゃ、みんな準備し…。」

「~~~~、・・・~。」

  みんなの声が遠くなっていった。


「ぉ-ぃ。」

「おーぃ。」

「おーい。」

「何ぼさーっとしてるの。準備おわってないでしょ~。」

   原上さんだ。さっきの事、もう忘れてくれたのか?いや、ちゃんと間をとっている。少しだけだが元気が出た。


  三時間後、ようやく部屋の片付けって言っても僕の部屋なんですけど。暇だし、屋上にいってみよう。 立ち入り禁止の看板を踏み、外へ出た。

「だ、誰だ。」

「きれいだな~。」

  何だ、原上さんか。

「何がキレイなんだ?」

「星。」

   言われてみればホントだ。太陽は、消えても星はしっかり輝いている。この明るさ(まあ大人の方の手の指先ぐらいの距離までだが)は目を凝らせば見えなくない事はない。が、星はいつもよりしっかり輝いている。星の明るさをあらためて知った。

「いつもは、工場などでよどんだ空気も、もう少しくっきりとお星様みえるかなーなんて。」

   危ない、危ない。太陽、消えてくれて有難うと思ってしまった。原上さんが、絶望感(二つあるが…)を幸せの感情で埋めてしまった。

「戻ろう。」

「うん。」

  やっぱ、こういうのはフツーの生活で。みんなで戻ろう、明るい世界へ。

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