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詩集  作者: 皐月裕
7/8

エピソード7

飢えに気づかない獣


少し憂鬱な検診の後

大正レトロなカフェでのケーキ付パスタランチ

苦しいほどの満足感を久しぶりに味わった

イヤフォンをしない一人の外食

聞こえてくる物騒な話を少しだけ気にしながら

背筋を伸ばして壁の木製アートを眺めて

このあとどうしようかな、なんて呑気に考えた


・・・


私は待てない


待ち時間はもやもやする

長ければ長いほど、悩む

これで合っているのか、このままでいいのか、今この時間を何に使うべきなのか

明確な答えがないとわかる

そのことが一番心をきしきしさせる

心が疲れたら動けなくなるから、きしみを紐解いてみる

ばらばらになって、形がなくなっても、壊れてしまうわけじゃないから

こわばったもの抱えて歩くよりも、ちょっとだけ楽な気がする


筆:2022年9月

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