【第28章】世界を救う選択
——ベルディアの地下市場・崩壊する広間
ラヴィスが消滅し、"神託の書"の力は完全に失われた。
「……終わったんだな」
悠月は、剣を収めながら深く息を吐いた。
「これで、本当に"決められた未来"はなくなったのね」
桃子が静かに呟く。
「でも、世界はこれからどうなるんだ?」
仁典が周囲を見渡しながら問いかける。
「"帝国の支配"も、"神託の書"も消えた……これで本当に平和が訪れるのか?」
佐弥香が不安げな表情を浮かべる。
悠月は剣を握りしめながら、床に散らばる神託の書の残骸を見つめた。
(俺たちは"未来を選ぶ力"を手に入れた……だけど、これで本当に終わりなのか?)
その時——
——ゴゴゴゴゴ……!!
突然、広間全体が揺れ始める。
「な、なんだ!?」
賢有が身構える。
「まさか……"神託の書"の力がまだ残ってるの!?」
佐弥香が驚く。
悠月は床に落ちている"神託の鍵"を見つめた。
(これは……まだ"最後の選択"が残されているのか?)
すると——
悠月の頭の中に、かすかな声が響いた。
「お前は、本当に"未来を選び取る者"なのか?」
悠月は拳を握る。
「……最後の試練か」
悠月は仲間たちを見渡し、決意を固めた。
「行くぞ……"本当の未来"を選ぶために!!」
悠月たちは、"最後の選択"へと進んでいく——!!
——ベルディアの地下市場・崩壊する広間
——ゴゴゴゴゴ……!!
大地が揺れ、空間が歪み始める。
悠月は、床に落ちた"神託の鍵"をじっと見つめた。
(これが……最後の選択)
「悠月、何か聞こえるの?」
桃子が慎重に問いかける。
「……"未来を選び取る者"は、最後の決断を迫られる……」
悠月は、まるで語りかけられているかのように呟く。
「つまり、"未来をどうするか"……この鍵を使うことで決まるってことか?」
仁典が確認する。
悠月は静かに頷いた。
「おそらく、この鍵を使えば"神託の書"の力を完全に消し去ることができる……でも、それは"世界の真実"すらも封じることを意味するかもしれない」
「でも、もし封印しなかったら?」
佐弥香が不安げに尋ねる。
悠月は息を呑んだ。
「……"神託の書"の力は、誰かが再び利用しようとすれば、また"未来を支配する戦争"が起こる可能性がある」
仲間たちはそれぞれ思案し、静寂が広がった。
そして——
「悠月……お前の決断に従う」
賢有が深く頷く。
「そうだな。俺たちはここまで、お前の"未来を選ぶ覚悟"を信じてきたんだ」
仁典が微笑む。
「悠月、どんな選択をしても……私たちは共にいるよ」
桃子が静かに微笑んだ。
悠月は"神託の鍵"を握りしめ、ゆっくりと立ち上がる。
「……決めた」
悠月は、鍵を剣の刃にかざし——
「"神託の書"の力を、ここで封じる!!」
——カァァァァァァァッ!!
鍵が光を放ち、広間全体が強烈な閃光に包まれた。
「これで……本当に終わる……!」
悠月は剣を振り下ろし、鍵を"神託の書"の中心へと叩きつけた——!!
——ズドォォォォォン!!
広間が崩れ、光が天へと解き放たれた。
悠月たちは、世界の"決められた未来"を完全に消し去ったのだ。
「……これが、俺たちの選んだ未来だ」
悠月は剣を収め、深く息を吐いた。
「これからは、俺たちが"自分の未来"を作っていくんだ……!」
悠月たちは、ついに"決定された未来"を打ち破り——
新たな時代へと歩み始めた。




