【第27章】黒幕との最終決戦
——ベルディアの地下市場・崩壊する異空間
悠月は"もう一人の自分"との戦いに勝利し、空間が正常に戻り始めた。
「……終わったのか?」
仁典が周囲を見渡す。
「いや、まだよ……」
桃子が鋭い目つきで前方を指差す。
そこには——
ラヴィスが立っていた。
「……よくぞ"自分自身"を乗り越えたな、"未来を選ぶ者"よ」
ラヴィスは悠月を冷ややかに見下ろしながら、なおも黒いオーラを纏っていた。
「だが、私はまだ負けたわけではない」
悠月は剣を握りしめ、一歩前に出る。
「まだ"未来を支配する"つもりか?」
ラヴィスは不敵に笑う。
「神託の書の力は消えた。だが、"真の力"はまだ残っている……!」
「なに……!?」
悠月が驚く間もなく、ラヴィスの背後から巨大な黒い渦が生まれる。
——ゴゴゴゴゴ……!!
「これは……!?」
佐弥香が息を呑む。
「この力こそ、"世界の意志"……神託の書を生み出した根源のエネルギーだ!!」
ラヴィスの体が黒い光に包まれ、変化していく。
「くそ……まだこんな力が残っていたのか……!!」
悠月は歯を食いしばる。
ラヴィスは高笑いしながら、完全に異形の存在へと変貌していく。
「私は"未来の王"となる!!」
「そんなことはさせない!!」
悠月は剣を構え、仲間たちとともに最後の戦いに挑む——!!
"黒幕との最終決戦"が、ついに幕を開ける!!
——ベルディアの地下市場・崩壊する異空間
——ゴゴゴゴゴ……!!
ラヴィスの身体が黒い光に包まれ、異形へと変貌していく。
「これは……!」
悠月は目を見開いた。
ラヴィスの体は、まるで黒い霧と化したかのように歪み、巨大な影のような姿へと変わっていた。
「お前たちが"未来を選ぶ"と言うなら、それを否定する"絶対の力"を示してやろう……!」
ラヴィスの声は重なり合い、まるで無数の人間が話しているように響く。
「悠月、こいつは……今までの敵とは違う!」
仁典が警戒を強める。
「間違いない……まるで"神そのもの"になったかのような力だ……!」
賢有が呟く。
悠月は剣を握りしめた。
(こいつは……"未来を支配しようとする意志の塊"だ!)
「悠月、どうする!?」
桃子が叫ぶ。
悠月は迷わず答えた。
「俺たちの"選んだ未来"を貫く……こいつを倒す!!」
悠月が踏み込むと、ラヴィスが手をかざす。
「無駄だ……"お前たちの未来"など、ここで終わる!」
——ズズズズズ……!!
黒い触手のようなものが空間から生まれ、悠月たちを襲う。
「うわっ……!」
佐弥香が飛び退る。
「ちっ……こいつ、攻撃の範囲が広すぎる!!」
仁典が剣を振るい、黒い触手を弾く。
悠月は剣を強く握りしめ、力を込めた。
「"伝説の剣"……"未来の鍵"の力を解放する!!」
——カァァァァァッ!!
悠月の剣が強烈な光を放ち、黒い触手を切り裂いた。
「なんだと……!?」
ラヴィスが驚く。
「お前の"決められた未来"なんて、俺が断ち切る!!」
悠月は全力で駆け出し、ラヴィスへと一太刀を振るった——!!
——ズバァァァァァァッ!!
黒い光が裂け、ラヴィスの体が後退する。
「ぐっ……!!」
「やったのか!?」
佐弥香が叫ぶ。
しかし——
「……フフフ……まだだ」
ラヴィスの体が黒い霧となり、再び形を成していく。
「俺は"世界の意志"そのもの……私を"完全に滅ぼす"ことはできない……!」
悠月は歯を食いしばった。
(こいつを倒すには……何か決定的な一撃が必要だ!!)
「悠月!! "未来の鍵"の力を最大まで高めろ!!」
明日望が叫ぶ。
悠月は剣を握りしめ、仲間たちを見渡した。
「……わかった。"最後の一撃"を決める!!」
悠月は"未来の鍵"の力を完全解放し、最後の決着へと向かう——!!
——ベルディアの地下市場・崩壊する異空間
——ゴゴゴゴゴ……!!
悠月の剣が強烈な光を放ち、"未来の鍵"の力が最大限に高まっていく。
「こいつを倒すには、"決定的な一撃"が必要だ……!」
悠月は剣を握りしめ、深く息を吸い込んだ。
ラヴィスは不敵に笑う。
「無駄だ……"未来の意志"そのものを、どうやって貴様が覆す?」
「違う……"未来の意志"は、誰かに決められるものじゃない!!」
悠月の剣がさらに光を増し、空間全体が震え始める。
「悠月、私たちも力を貸す!!」
桃子が短剣を掲げる。
「共に戦うことで、"選ぶ未来"を作るんだ!!」
仁典、賢有、佐弥香もそれぞれ武器を構え、悠月を支える。
「みんな……!!」
悠月は仲間たちの想いを背負い、剣を高く掲げた。
「これで終わりだ……ラヴィス!!」
悠月の剣が天を裂き、巨大な光の刃を生み出す。
「な……何!? これは……!?」
ラヴィスが動揺する。
「俺たちの"未来"を、お前には支配させない!!」
悠月は全力で踏み込み、剣を振り下ろした——!!
——ズバァァァァァァッ!!
光の刃がラヴィスを貫き、黒い霧が激しく吹き飛ぶ。
「ぐわあああああああ!!」
ラヴィスの体が裂け、黒い光が四散していく。
「バカな……"決められた未来"が……!!」
ラヴィスの身体が崩れ落ち、消滅していく。
「終わったのか……?」
佐弥香が慎重に尋ねる。
悠月は剣を収め、深く息をついた。
「……ああ、これで"決められた未来"は完全に消えた」
賢有が拳を握る。
「つまり、これで……本当に"自由な未来"が来るんだな」
悠月は仲間たちを見渡し、力強く頷いた。
「これからは、俺たちが"自分たちの未来"を作るんだ……!」
——ついに、"決定された運命"を打ち破った!!
悠月たちは、新たな時代へと歩み始める——!!




