【第24章】影の爪の裏切り者
——ベルディアの地下市場・闇の回廊
悠月たちは、帝国の崩壊を見越して暗躍する"黒幕"ラヴィスを追い、ベルディアの地下市場へと潜入していた。
「……相変わらず、ここは不気味な場所ね」
佐弥香が辺りを警戒しながら呟く。
「ここは"闇の取引"が行われる場所だ。帝国が崩れた今、さらに混乱しているはずだ」
仁典が低く言う。
「だけど、確かに"ラヴィス"はここにいるんだな?」
賢有が慎重に確認する。
「間違いない……"影の爪"の内通者からの情報だ」
桃子が頷く。
悠月は剣を握りしめ、前へと進んだ。
("黒幕"を倒せば、本当の意味で戦いが終わる……)
その時——
——ガチャリ……!!
突如、地下市場の暗闇から、黒い影が現れた。
「待っていたぞ……"未来を選ぶ者"よ」
漆黒の装束を纏う男が、悠月たちの前に立ち塞がる。
「……影の爪の幹部か?」
悠月が身構えると、男は静かに頷いた。
「だが、私は"影の爪"の意志に従うつもりはない……」
「……?」
悠月たちが困惑する中、男は静かに頭巾を脱いだ。
「俺は"影の爪の裏切り者"……そして、ラヴィスを討つ者だ」
「何……!?」
仁典が驚く。
「どういうことだ?」
悠月が問いかけると、男は鋭い眼差しを向けた。
「ラヴィスは"影の爪"を利用し、帝国崩壊後の世界を掌握しようとしている……そんな野望に、俺たちが従う理由はない」
悠月は剣を握りしめた。
「つまり、お前は"ラヴィスを裏切った"ってことか?」
男は静かに微笑む。
「そうだ。奴を止めたいなら、俺が道を開いてやる」
悠月は迷わず頷いた。
「……なら、共に行こう。"ラヴィスを討つために!!"」
こうして——
悠月たちは、"黒幕"との決戦へ向けて動き出した。




