部活動(3)
厚生会館前に着いた。
そこには、1人の男子がいたが、おそらくこの人じゃないだろう(めちゃくちゃイケメンだし陽キャの部類の人でしょ)。
自販機前のベンチでうとうとしてると、その人に話しかけられた。
「航空研の体験希望の人?」
「え、あ、はい、そうっす」
「じゃあ部室行こっか。」
外面は保てていたようだが(本当に保ててたかは不明)、内心は超緊張状態。
これが航空研の広報担当かよ。カッコよすぎだろ。
部室まで案内されてから、部活動の紹介を受ける。
広報担当が言った。
「どうも、3年情報、部長のFです。」
え、え、え?この人部長なん?
もし僕が女子だったら、恋に落ちているだろう。
いや男子でも落ちるわ。
僕が煩悩の花を咲かせていると、
「じゃ、説明始めます。多分20分くらいで終わるかな」
「……了解っす。」
そして説明を受けた。ざっと説明すると、
航空技術研究部(略して航空研)は、飛行機を自分たちで1から作り、飛ばす部活である。
機体は基本的に木材を材料とし、そこにプロペラなどを付けて飛ばす。
全国大会のみあり(東京都であるそうだ。最高かよ)。
といった感じだ。
「今日はお越しいただきありがとうございました。
入りたいときには連絡をお願」
「入ります!」
僕は即答した。これ以上楽しい部活ないっしょ。
いや、あるのかもしれない。でも、僕はこの人と部活をしたい。そう思っての決断だった。
「よかった〜。今年はもう1人1年生入ってきてるか
ら、これでひと安心だな〜」
「もう1人いるんですか?」
全然知らんかったけど、もう1人いるらしい。
「そうそう、Kさんって人。」
「Kさん………」
なんか聞き覚えあるな。特にHからよくその人の話を聞いたことある気が…………
まあ考え詰めてもしょうがない。また会ったら聞くか。
お読みいただき、ありがとうございます!
ようやく部活動編、完結。
いよいよ次から日常編に入ります。
Kさん、僕と一体どんな関係があるのでしょうか…
楽しみに待っていてください!