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物語調の詩/短編

梅の精

作者: 日浦海里

朝もやがたち

紅い霞に覆われた道

梅の花香る山の裾野

その霞の膜の向こうに

うっすらと見える白い影

まるで影を護るように

空を舞った白布は

舞い降りた翼か羽衣か


紅い霞のその向こう

天女のようなその姿

神に封ずる舞のように

白装束は円を描き

舞う羽衣は螺旋を描き

霞を取り込み薄紅く染まり

天女の頬も薄紅く染まる


そのまま私の心ごと

彼女に惹きこまれそな時

優しく温かい一陣の風が

天女の螺旋に付き従うよう

紅い霞の膜を揺らした


飛沫が視界を曇らせると

気付いた時には天女はおらず

吹き抜けた風の向こう側から

女の微笑む声がした

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― 新着の感想 ―
[一言] 春の訪れを感じさせるような幻想的な作品ですね。 実際に梅の精はいるのかも……。 姿は消しても存在を感じさせるラストの描写がいいなぁと思いました。 どこからか声が聞こえるような。 早くあたたか…
[一言]  精霊でも。  妖精ではなく、天女だと、上品になりますね。  妖精は、ティンクのせいで、優雅なイメージ、あんまりないや(汗)
[良い点] 綺麗な詩ですね! 素敵です。
2023/02/20 07:18 退会済み
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