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屠殺場2と出航

「よし、次!」

 ゴリラの声がかかった!


「イ、イヤーッ!」

 彼女は奇声をあげ、その場でうずくまって、失禁した!

 ピューマ作業員は構わず、彼女を強引に台車の上に乗せた。彼女の額に器具が当てられた。

「ヒ、ヒ、ヒイィ」

 彼女は声にならない声をあげた!

「ガシュッ!」

「よし次!」

 彼女の額を器具が貫き、彼女は男性と同じように隣の部屋へと運ばれていった・・・・


「こいつ、死んでるぞ!」

 3番目の20歳の女性は、目の前の光景を見た恐怖で心臓が止まってしまったようだ!


「そういう肉は、旨くないんだぞ・・・・」

 ゴリラはしかめっ面になり、彼女を隣の部屋に送った。彼女は隣の部屋で、乱暴に端に投げ捨てられた。どうやら品質が落ちたため乱暴に扱われているようだ・・・・

「よし次!」

 この施設に連れてこられた30人は順に全員解体処理が行われた。解体施設で働く獣たちにとっては、ただの日常の仕事であった。

 屠殺場で働くピューマやゴリラたちも、家に帰れば愛する家族がいて、中には人間をペットとして飼っていて、家族の様に愛しているものも少なくない!

 彼らは毎日のように、屠殺場で人間を処分しているが、何の感情もわかない・・・・ただし自らが飼っている人間が死んでしまったときは心から悲しみの涙を流している!

 牧場で育てられた人間とペットとして飼われている人間の違いは運であろうか・・・・ペット人間として飼われていない牧場育ちの人間たちには名前がナイ・・・・彼らには生まれた瞬間に耳からプレートがつけられ番号管理されている!

 グルメな獣の中には、何処の牧場で育てられた人間かどうかを吟味するものもいる。いくつかの牧場では高価な餌を使用し、適度な運動等で良質な肉を持つ人間を飼育するブランド牧場も存在する。



「気をつけてな!」

「またな!」

 ディアとランド、リウはレフティから借りた船で多くの人に見送られながら港を出港した!

 とりあえずの目的地は美しいエルフが住むという幻の村であった!

「エルフに会いに行くぞ!」

 ディア達はノリノリだった! 三人は皆独身で決まった相手がいないため、美男美女ばかりだといわれるエルフを心の中で密かに狙っていた!

 しかし、3人全員が船の操舵は素人で出向前に一通りの講習を受けたが、手探り状態であった。

「やっぱり海はいいよな!」

 ディアは船の甲板に寝そべりながら、空を見ていた。


「オレも昔から夢だったんだ!」

 ランドもディアの隣に寝そべり、すっかりリラックスしているようだ!


「ちょっと、2人とも起きて!」

 リウが慌てて、2人のところにやってきた。

「あれ見てよ!」

 リウが指さす方角を見ると、この世の者とは思えないくらいにどす黒い雲がこちらに向かってきていた! 2人の顔色が変わった! 大きな嵐が訪れるようであった・・・・


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