屠殺場
「みんな、今日はお出かけだよ!」
獣国の中でも最大規模の牧場で、ハイエナの作業員が人間たちを集めて馬車に乗せていた。
「今日はお出かけの人数多いから、みんな急いで馬車に乗ろうね!」
ハイエナはこの牧場の作業員であるが、今日はいつも以上に人間たちに、優しく接していた。
「お出かけだって! 楽しみだね。 今日はどこに行くんだろう!」
牧場の人間たちは、みな雑談をしながら、笑顔で馬車に乗り込んでいた。
乗り込んでいるのは18歳から20歳までの30人ほどである。
「あっ、忘れ物しちゃった!」
一人の18歳の女の子が、馬車を降りようとした!
「はい、ダメだよ! 今日はもう行かなきゃいけないからね!」
口調は優しいが、目は厳しく、彼女は何故か寒気を感じてしまった。
「全員乗ったか?」
ジャガーの運転手がハイエナ作業員に確認した。
「バンッ!」
ハイエナ作業員は馬車の後部をいつものように力いっぱい叩いて合図した。
馬車の荷台には30人の人間がすし詰め状態であったが、初めてのお出かけで中の人間たちは、ワクワクが止まらないといった感じであった。
馬車は1時間ほど草原の中を走った後、大きな倉庫のような建物がいくつも並んでいる施設に入っていった。
「ついたみたいだね!」
荷台の人間たちは、先を争って降りる順番を待っている。
「はいはい、順番だからな! まずは5人だけ、後の人は、こっちの広場で待機です!」
広場にはお菓子とジュースが置かれていた。
「わーい!」
待機組は、軽快なステップで広場に向かい、お菓子とジュースを堪能している。
「5人はこっちだよ!」
先に選ばれた5人はチーター作業員の案内で倉庫のような建物に入っていった。
「ガチャッ」
5人が建物に入ると扉の鍵が閉められた。
「こっちだ!」
建物の中にいた、屈強なピューマが荒々しく5人の腕をつかんだ!
「ガチャッ! ガチャッ!」
ピューマは5人の首に大きな鉄の輪を次々とはめていった。鉄の輪には、頑丈そうな鎖が繋がっていた。
5人の人間たちは、突然雰囲気が変わったのを肌で感じ顔色が変わった。
「まずはお前からだ!」
ピューマは20歳の男の腕をつかんで引きづっていった。
そこには巨大なゴリラが、先のとがった巨大な器具を持っている!
「ここに乗れ」
彼は台車に乗せられた!
「ガシュッ!」
ゴリラは器具を男の額に当てた! 次の瞬間巨大な針が飛び出して男の頭を貫いた!
男は、台車に乗せられ、隣の部屋に運ばれていった!
列の後ろには忘れ物を取りに戻ろうとした18歳の少女がいた。彼女は、ここに至って、これから自分が何をされるのかが分かった。
彼女はあまりのことで頭が真っ白になって固まっていると、隣の部屋の扉が開いた!
隣の部屋には手足が切断され部位ごとにわかられた人間の肉が天井から、無数につられていた!




