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侵攻

 ディア達がぺスタの結婚式に出ていたころ、魔王国から悪魔神城をはさんだ獣国では、悪魔神城から這い出てきていた低級悪魔の撃退に多くの兵が駆り出されていた。

 獣国はまさに獣が支配している国である。獣人などの人よりの種族ではなく、ライオンやトラ、クマといった獣がそのまま二足歩行をし、人の言葉を話していた。

「いいか、絶対に悪魔達をこれ以上侵入させるんじゃないぞ!」

 将軍らしきクマの獣が最前線で指揮をとっている。


「将軍、まだ非難が完了していません!」

 狼の兵士が慌てて、報告にやってきた。


「ここは我らが必ず死守する! 絶対に人間たちを確実に非難させるのだ!」

 クマ将軍は命をかけて人間を守る決意を固めていた。

 クマ将軍はそのまま前線に進み出て、低級悪魔の群れを、その太い腕にもった斧でバッタバッタと切り殺していた。

 獣国に現れた低級悪魔の多くは頭部がアリ、体がカマキリの体調1メートルほどの悪魔で知能はそれほど高くはなかったが、旺盛な食欲で、獣国に現れるや、否やなんでも構わず喰らいつくしていた。

 獣国はこれを喰いとめるべく軍の精鋭を駆り出していたが、1対1体はさほど脅威ではなかったが、悪魔達の数の多さに苦戦していた。


「将軍、ご武運をお祈りします!」

 狼兵はそういうと、人間たちの避難誘導部隊へと帰っていった。

 

「なんだよ、あれは?」

 20歳くらいの男性が、遠くでクマ将軍が戦っているアリ型悪魔を見て話している。


「悪魔なんだって! さっき兵隊さんが言ってたよ!」

 隣の15歳ほどの女の子が答えた。


「悪魔って何だよ! なんだか怖いな!」

 先ほどの20歳くらいの男が体を震わせていた。


「お前そんなことも知らないのか・・・・オレも知らないけど・・・・」

 後ろを歩いていた、18歳の男性もあり悪魔をみて、動揺していた。


「まだ、こんなところでうろうろしてるのか! 早く避難用の馬車に乗るんだ!」

 クマ将軍のところから、戻ってきた狼兵が最後尾にいた数人を、大型馬車に押し込めた!

「よし、ここはこれで終了だ!」

 狼兵はやきもきしていた狐の御者に伝えた。

「やっとかよ・・・・」

 こうして、軍が出撃してまで防備した、数百人の人間の非難が完了した。

 クマ将軍以下、獣国軍は、数人の死傷者を出しながらも、アリ型悪魔達の撃退に成功した。


 獣国の首都では大臣や軍の上層部たちが集まり、悪魔からの対策を話し合っていた。

「こうも頻繁に悪魔達がやってくると、軍でも抑えきれなくなるぞ!」

 ライオン元帥が机をたたきながら、憤慨している。


「しかし、これ以上人間を悪魔達に襲わせるわけにはいかない! 我々獣よりも、人間の命はある意味貴重である!」

 ジャガー大臣が腕組みしながら、悩んでいる。


 悪魔が獣国にはじめてあらわれてから半年、すでに数百人の人間が犠牲になっていた。

「これ以上、我らの貴重な食糧を悪魔どもに、奪われるわけにはいかん! 元帥! なんとしても、人間を守り抜くのだ!」

  トラ大統領は、強い口調で要請した。


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