いいわけ
「じゃあ、新しい魂なんか必要なかったのに、どうしていつまでもこんなことやってたんだ?」
ディアは首をかしげながら尋ねた!
「は、はい! それは・・・・わからないです・・・・」
彼女によると、何百年も続けていたことなので、やめるタイミングを失ってしまって、ダラダラと続けてしまってたということであった。
「なんてことだ、そんなことで、この国の人たちは・・・・」
ディアは他人事ながらも、なんだかかわいそうになった・・・・
「申し訳ございません、しかし私も何もしなかったわけでは・・・・」
彼女によるととりあえず神都の住民から魂を抜くことをやめたということであった。そして、神都以外にも、彼女の気に入った何人かの国民の魂も抜かなかったのだといういずれは、そうして、少しずつやめていこうとは思っていたようだ! 港町に住んでいたガクデンなんかが、そうなのだろうとディアは思った。
さらには、神都以外の国民は、みな犯罪等を犯すこともなく、皆が勤勉に、なったため神国はとても、財政的に豊かになったとのことであった、その富を自身だけでなく、神都との住民皆に分け与えたため、神都の住民は働かなくなり贅沢三昧になってしまったとのことだった。
「オレも悪魔だから別に知らない人間が不幸になっても、それほど気にはならないが・・・・魂の一部とはいえ、抜かれた人間は、その時点で死んだも同然だろう! だからお前は多くの人を殺したってことだ!」
ディアは悪魔神の自分が、どうして人間に説教しているのだと変な気分になったが、言わずにはいられなかったため、ついつい話してしまった。
「全く持って、悪魔神様のいうとおりでございます・・・・しかし、それでも、この国の住民はかの国の人間よりは、はるかに幸福だと思います・・・・」
レフティがこの期に及んでも言い訳するので、ディアはいっそ、彼女を消してしまおうとも考えたが、それこそが人間なんだと思い、再度睨みつけるだけで済ませた。
レフティはディアの殺気の籠った睨みで数百年分の寿命が縮まった。
「とにかく、今後は無駄に魂をとることは禁止する! いっそ殺してしまうというなら、悪魔神としては何も言わないが、お前のやり方をオレは好かん!」
ディアがそういうとレフティは頭をこすりつけて、同意した。
ふと、ディアは視線が気になって振り返ると、そこには拘束がとけて、いつの間にか自由になったサクゾ、ランド、リウがディアとレフティのやり取りを全て見聞きし、硬直していた姿があった。
「あ、やべっ・・・・どうしよう」
ディアはしばし考えて、地面にひれ伏しているレフティの耳元でささやいた。
「記憶を操作できるといっていたけど、まだその力ってあるのか?」
「は、はぁ・・・・」
ディアは、レフティに3人のここで見た記憶を改ざんさせた。
短時間ではあったが、このディアの魔力の解放により、上級悪魔だけでなく、すべての悪魔が悪魔神が健在であることを認識することになった。




