出家の間
通路を進むとすぐ階段があり、地下に降りるとさらに、通路が続いていた。地下の通路を50メートルほど進むと、通路の先に明かりが見えている!どうやら、開けている場所があるようだ。
「えっ!」
4人が通路を出ると、そこには体育館ほどはあろうかという大きな部屋であった。
部屋の最奥には高さが3メートル、幅が10メートルはあろうかという巨大な祭壇が鎮座していた!
祭壇の中央には、台座がありその上に大きな丸い鏡が鎮座していた。
祭壇の下には教壇のようなものが置かれ、教壇に向かって豪華な椅子が1脚置かれていた。部屋の手前にはヨーロッパのような備え付けの長椅子が並べられており、教会の地下にもう一つの大きな教会があるようであった!
「これが出家の間っていうやつか・・・・」
ディアがそういいながら、ふらふらと祭壇の方に歩き出すと、人の気配を感じた。
サクゾであった。サクゾは豪華な椅子に座っていた。
「やっときたか・・・・」
サクゾはそういうと、たちあがり、ゆっくりとディア達の方に歩いてきた。
ランド達は向かってくるサクゾに警戒したが、彼は特に攻撃してくるような気配はなかった。
「ここが目的の場所のようだが、なかなか来ないので、ざっと調べてみたが特におかしなものはなかったようだな」
サクゾは何事もなかったようにディア達に話しかけた。
「オレ達も調べてもいいか?」
ランドは警戒しながらサクゾに尋ねた。
「もちろんだ、わしが見つけられなかった何かが見つかるかもしれんしな!」
ランド達は、手分けして大きな部屋の隅々まで調べてみた。部屋の中は至るところに豪華な装飾が施されており、調べながらもディア達は見とれてしまっていた。
「どうやら怪しいものはないようだな・・・・」
ディア達はお互いの顔を見合わせた。
「だけど、出家した人たちが皆人が変わるようになるのはやはりおかしい! 建物が秘密がないということは、神父か教会員が怪しい魔術でも使っているかもしれないな・・・・」
「朝まで待って、教会にやってくる神父か教会員を捕まえて秘密を吐かせるしかないわね!」
リウがそういうと、ランド達も同じ考えだったようで、無言で首を振った。
3人は出家の間に何も見当たらなかったため、すっかりサクゾを疑っていることを忘れてしまっていた。
「それにしても、この椅子なんてまるで玉座だよな」
ランドは、サクゾがさっきまで座っていた豪華な椅子にふと腰を掛けた。
「これより出家の儀式を開始する!」
いつの間にか教壇にたっていたサクゾが部屋の中にいる全員に呼び掛けるように宣言した。
「はっ、何言ってんだ! 爺さん突然!」
サクゾの目の前に椅子に座っていたランドは文句を言おうと椅子から立ち上がろうとした。
「えっ・・・・なんだ・・・・動けない・・・・」
ランドは椅子から立ち上がることができなかった!
「ランド!」
リウがランドを助けようと駆け出した。
「参加者はみな、着席せよ!」
再び、サクゾが宣言した。
「えっ・・・・何・・・・?」
リウの体は勝手に動き、長椅子着席させれられた。
レフティも同じように長椅子に座っているので、どうやら、リウの様に強制させられたようだ!
ディアは全く、何の変化も強制力も感じなかったが、ここは空気を読んで2人と同じように長椅子に座ってみることにした。
こうして急遽、ランドの出家の儀式が開始されることになった。




