捕縛
ディアは教会から、ひっそりと抜け出した。
「いったい出家って、なんなんだ・・・・」
ディアは重大なことを発見した!
「神都って・・・・どこ?」
ディアは今抜け出してきたばかりの、教会に再び戻ってきた・・・・
「あの・・・・何度もすみません・・・・神都って、何処にあるかわかりますか?」
再び、カップルの耳元でささやいた。カップルの男性はゆっくりと起き上がった。
「私は言ったことがないですが、知ってる方を呼びますね!」
そういうと、男性は突然大きな声をあげた!
「神父様! 神父様!」
「ちょっとまって!」
ディアは男性の口を慌てて抑えたが、隣の女性が今度は叫んだ!
「神父様!」
やがて、声を聞きつけた神父と教会員が部屋に集まってきた!
「あなたは・・・・やはり出家しようと戻って見えたのですね!」
「この方は神都の場所を聞きたいそうです!」
カップルの男性が、空気を読まずに大声で話を始めた。
「ほう・・・・神都に」
神父たちは眉をひそめてディアをかこんだ!
「・・・・実はですね・・・・オレは・・・・その、皆さんが崇拝する悪魔神なんで・・・・一度、神都っていうものを見てみようかなと・・・・」
ディアはめんどくさくなって、正直に話をしてみた。
神父の顔はみるみる真っ赤になっていった。
「貴様、悪魔神教を愚弄するか!」
「い、いや本当! オレは君らが敬っている悪魔神なんだって、だから。その・・・・」
ディアは神父たちの雰囲気に、それ以上話ができなくなってしまった。
「そりゃ、オレだって、未だに信じられないくらいだし・・・・」
「この無礼者をとらえよ! 神都において宗教裁判の上に厳罰に処す!」
神父はディアを囲む、教会員たちに指示した。
教会員たちはじわりじわりとディアとの距離を詰めてきている。
「それって、神都に連れて行ってくれるってこと!」
ディアは両手をあげて無抵抗の姿勢を示した。
それをみた教会員たちは、一斉に縄をもってディアの体を縛り付けた。
「そ、そんなに強く縛らなくても逃げないって!」
ディアは図らずも神都に向かうことに成功した。
「神父様! 一つ聞きたいんですが!」
「お前のような異端者に応える話はない!」
神父は相変わらず興奮していうようだ。
ディアはそんな神父を気にせず、話を続けた!
「オレの仲間の二人も神都に連れていかれたって聞いたんだけど、宗教裁判のためですか?」
「宗教裁判にかけられるのは、お前だけだ! 彼らは魔力が常人よりも高かったからな、特別な儀式を行うためだ!」
神父はケンカ腰ながら、ディアに応えてしまった!
「あっ、しまった!」
「ありがとう! 神父様!」
半紙を聞いたディアは、それ以降抵抗せずに、素直に連行された。




