王国軍出現
「来たぞ!」
第3支部詰所の中で慌ただしい声が響いた。事務長室にいたディアも慌てて飛びだした。
「どうしたんだ?」
ディアは一人の兵士を捕まえて、尋ねた。
「王国軍だ! 王国軍が現れた。」
とうとう王国軍10万の兵が魔都に現れた! 王国軍は魔都から派遣された迎撃軍を壊滅させや途中のにあった砦を難なく破壊しほぼ無傷でその姿を現した。
彼らは魔都の南大門から500メートルほどのところに陣を敷いたようであった。
「北門には?」
デイアが兵士に尋ねると、どうやらまだ第3支部が守る北門側には、王国軍は現れていないようだった。
「とうとうきたか・・・・」
ディアが覚悟を決めていると、事務長室にマクマグがやってきた。
「やっぱり、まだこんところにいたのか!」
そういうとマクマグは、包をディアに手渡した。
「ここに食料と、少しだが金貨が入っている! いままでオレのわがままで色々世話になったな! これは心ばかりのお礼だ・・・・」
そういうと、兵士にディアを魔都の外に送るよう指示した。
「ちょ、ちょっと待って・・・・」
ディアは突然のことでおろおろしている。
「君はもともと、この国の民ではないし、我らと運命を共にすることはない!」
マクマグはそういうと、なおも戸惑っているディアを無理やり追い出した!
「大丈夫だ! オレ達だって死ぬつもりはないよ! なんたってオレ達には魔王様が付いているからな!」
そういうとマクマグは大きく手を振って、そそくさと姿を消した。
ディアはマクマグの言葉を聞いて、不安が膨らんだが、ディアが残っていてももはやできることはなく、北門へと向かった。
「よお!」
そこにはランドたち冒険者3人組がいた!
「なんで? 非難したはずじゃ?」
ディアは驚きと同時に、知っている顔に出会えて、こころから安堵した。
「ああ、隣国の港湾都市に避難してたんだけどな、マクマグ殿から手紙をもらって、ディアを迎えに来たのさ! なんせ、マクマグ殿は、ほら、オレの腕の治療の時に力を貸してくれた大恩人だからな!」
そういうとランドはすっかり元通りになった腕をぶらぶらして、さわやかに笑った。
「そうか・・・・マクマグ殿が・・・・」
ディアが感慨にふけっていると、ランドは話もそこそこに、魔都を離れるため、ディアを馬車にのせて、自らは御者台に座り馬車を走らせた。
「いつ北門側に王国軍化がやってくるかわからないからな・・・・とにかく急いでここを離れよう!」
そうして、ディア達はランドが移住した港湾都市に向かうことになった。




