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指輪の力

 悪魔神の加護のオーラが消失し、ワクもメイスンとの戦いに集中していたため、村を覆っていたワクの結界も消え、眷属たちも弱体化したことにより、3人の冒険者達は、あっさりと村を抜け出すことに成功した!


「早く馬車に向かうぞ!」

 リーダーを先頭に全力で走りながら、女冒険者はリーダーに尋ねた!

「ガスツーン殿は、どうするの?」


「・・・・」

 リーダーは走りながらも、しばらく熟考して

「ガスツーン殿には、悪いが彼を待っている余裕はない! ディア殿に合流して全力で離脱するぞ!」

 他の冒険者たちも無言でリーダーの意見に賛同した。

 やがて彼らは馬車があるはずの林の中にやってきた。

「ないぞ! 馬車がない! ディアの奴もいない!」

「・・・・」

「クソッ、あの野郎、一人で逃げやがったな!」

 冒険者たちは、あまりの怒りに震えたが、そんなことで時間を無駄にすることはできなかった。

「仕方ない! とにかく全力で離脱する!」

 そういうと、リーダーは林の中を全力で走り出した。2人の冒険者もそれに続いた!


 時は遡るが、一人林の中で、馬車に残ったディアは考え込んでいた。

「やっぱり、あの時生み出した悪魔が、今回の・・・・だよな・・・・」

 ディアは必要以上に責任を感じていた! 

「そもそもオレが悪魔神なんて・・・・」

 あまりに考え込んで頭も痛くなってきた気がしてきた。実際は痛みなど感じてはいないが・・・・

 その時静かにディアの指に装着されている魔力封じの指輪が輝いた。

 ディアの負のエネルギーは魔力封じの指輪へと流れ込み、魔力封じの指輪は新たな悪魔神であるディアの力を得て、さらなる強大な力を持つ指輪へと変容した。

「おおおおおっ」

 ディアは自分の有り余るエネルギーが一気に指輪に吸収されていることを感じた!

「こ、これは・・・・」

 これまでディアの力を1万分の1まで抑えていた魔力封じの指輪は、100万分の1まで抑える力を得てしまった!

 これにより、自然と悪魔達にそのエネルギー放出により加護の力まで与えていたディアの力は一気に抑えられて、悪魔達はディアの存在を、認識することもできなくなったしまった。

 しかし、ディアが消滅したわけではなく、悪魔以外の生物には、大きな影響はなかったようであった。


「なんだか、今までよりも自由に動けるな! おっ、これは調子いいぞ!」

 何が起きたか理解していないディアであったが、その有り余る力をいまだ制御しきれていなかった彼にとって、100万分の1まで指輪が力を抑えてくれることは、適度な加減を可能にしていた。ディアは気づいていなかったが、指輪にはさらなる新たな力が芽生えていた!

 ディアの意志により、その力を100万分の1から1万分の1まで自由に出し入れ等の制御が可能であった。

「メイスンやシャーリーには悪いけど、やっぱりオレは一人でひっそり自由に暮らしたい! あんな大勢の悪魔の面倒なんてみることはできない・・・・」

 ディアは熟考して、馬車の手綱を握った!

「バシッ!」

 ディアは、林の中で馬車を操つり、男爵領からどんどんと遠ざかっていった。

「すまん!」

 その言葉を残し、ディアの姿は男爵領から消えたのだった。


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