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反逆者

「いろいろ考えているようだが、まだわからないのか? 我を生み出されたのはお前もよく知る偉大なお方である」

 ワクはそういうと、ゆっくりとワインを飲み干した。


「何!」

 メイスンの頭の中に、一人の名前が浮かんだ! ワクに言われるまでもなく、自身の中で

とうに答えは出ていたのだが、なかなかに信じたくなかった名前が・・・・

「よく考えれば、わかることだったな・・・・」

 メイスンは、少しがっかりした表情になった。


「やっとわかったようだな! だからお前と私が争う必要などないのだよ! さあ、こちらに来てともに酒を酌み交わそう!」

 ワクは本心からメイスンを誘っていた。


「ふっふふふ」

 メイスンは笑っていた! 人型のあくまで、こんな強大な存在を想像できるものは、悪魔神を除けば、一人しかいなかった!

「代替わりしたばかりの悪魔神様ではないとなると、あの方が・・・・

 メイスンは誰にも聞こえないような、小声でつぶやいている。

「ということは、あの噂は・・・・なるほどそういうことか・・・・」

 メイスンは一人納得して、答えを導きだした!


「悪魔神城にいるすべての、悪魔に告ぐ! 我こそは悪魔神様のおそばでお仕えするメイスンである! 反逆者が判明した! 直ちに悪魔王シャーリーを滅殺せよ!」

 メイスンは念話で悪魔神城にいるすべての悪魔に話かけた。もともと、悪魔界には悪魔神に密かに反逆する勢力がいることは誰もが知る事実であった。しかし長年、それが誰なのかわかっていなかった。

 悪魔には大きく分けて人型の悪魔と異形悪魔がいる。この2勢力は互いをけん制し決して、よい関係とは言えないものであった。メイスンは長い間、反逆勢力は異形の側であると考えてはいた。しかしここに至って、それが間違えだと確信したようだ。

 

「なに?」

 シャーリーは自分の耳を疑った!

自らの腹心であり、最も信頼している悪魔であるメイスンから、突然自らが全く身に覚えのない裏切る者のレッテルを張られて、全悪魔に告げられたのだ!


 驚きはしたものの、そこからのシャーリーの行動は早かった! サンクチュアリーアイテムを装備し、両手には2本の大剣ロンバードを持ち、自らに可能な限りの魔法をかけた! 


「反逆者シャーリー、おとなしく罰を受けよ!」

 突如シャーリーは数十に及ぶ状況悪魔に囲まれた! その中心にはシャーリーと同じく悪魔王のガンバであった。

 彼は異形の悪魔の筆頭であり、頭部は蛸のような吸盤が付いた無数の足に覆われ、体はクマのような体躯をしていた。

 反逆者は実はガンバの方であった。彼は数万年前からずっと、自らが悪魔界の頂点になることを望んで密かに活動していた。しかし、行動に移すにはあまりに力が足りないため、表に出てくることはなかった。

 そこにメイスンの念話が飛び込んできて、邪魔なシャーリーを追い落とそうと、勇んで討伐隊を率いてやってきたのだ。


 もともと、原初の悪魔神は異形の存在であった、しかし10万年前に先代の人型の悪魔神に、その力を移譲した。3代目は異形の悪魔にと思っていたガンバ達異形の悪魔であったが、3代目も1万年前に吾郎、(ディア)になってしまった。

 ガンバ達異形の悪魔達は、またも人型の悪魔神になったことで不満を募らせていた。


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