滅亡
吾郎が眠りについて5分ほどが経過した頃、洞窟の外ではいまだ激しく降り注いでいる。吾郎が抱きしめている岩は吾郎の血や汗をゆっくりと吸収しほのかに赤黒く光を発している。
「んっ?」
吾郎は徐々に強くなり今では洞窟全体を怪しく照らし出す光に目を覚ました。
「えっ、えっ、ええええ」
吾郎は慌てて岩から離れようとした! しかし離れることができない・・・・
「なんなんだ、これっ!」
吾郎は大声をあげて、力いっぱい岩を引きはがそうとした! しかし岩は吾郎の体に、ぴったりくっつき離れることはできない・・・・
光はいっそう強くなり、岩からはやがて光だけではなく、まがまがしい煙のようなオーラ―があふれ出ていた。
その時、吾郎の頭の中に、とてつもなく神々しく異様な禍々しい声が聞こえた!
「我を目覚めさせたのは、お前か!」
「わああ・・・・ごめんなさい、ごめんなさい」
吾郎は心の底から恐怖を感じて、ひたすら謝り続けた。
「ちょうどよい機会だ! そこまで謝るのなら、おまえに責任を取ってもらうぞ! 我はもう世界に出る気はないのだ・・・・後はお前がすべてを統治せよ!」
吾郎の頭の中の声は、そういうと静かになった。
「????」
吾郎は声が発した意味が理解できず、岩に吸い付かれたまま硬直していた。
「があああああああああああああああっ!」
岩からこれまで以上のまばゆい光が出ると当時に、一層深く濃いオーラが飛びでた! オーラは洞窟を飛び出し、世界全土を瞬く間に包み込んだ!
オーラには禍々しく濃い魔力の塊だった。電力は一斉に魔力に吸収され世界中の電力が消失した! 多くの生物はオーラに触れた瞬間に消滅したが、一部の生物は魔力を吸収して生き残る者もいた・・・・そして世界は一瞬で滅亡し、数千年かけた人類の文明も跡形もなく滅び去った・・・・




