リゾート?
「おい、大丈夫か?」
ディアはランドがける声で目を覚ました。
「ああ、ランドか・・・・おおっ!」
ディアは目の前の光景を見て、思わず声をあげてしまった! ディアの眼前には青い海、白い砂浜、まさに人間だったころに憧れであったビーチリゾートの光景そのままが広がっていた。
「オレも目を覚ました時は感動したよ!」
どうやらランドも気絶していたようだ! ディアはただ気持ちよくて寝ていただけなのっだが・・・・
「あっ! リウは? リウはどうした!」
ディアはあわてて周囲を見渡したが、リウの姿は見当たらなかった。
「ざざっ!」
海の中から、褐色の女性が姿を現した! 手には大きなエビと、巨大な魚を持っている! リウであった!
「あんた達が、いつまでも起きないから、海に潜って食材とってきたよ!」
リウが言うには海の中には、魚やサンゴ礁がいっぱいとの事だった。
「そういえば、ウミガメも泳いでたよ!」
初めて海に入ったリウは、かなり感動したようで興奮気味に話をしている。
3人は出航後、巨大な嵐にあい、必死に抵抗したが、船の操縦はきかず、ながされるまま、この浜にたどり着いたようだ・・・・
リウは、それからも何度か海に潜って、貝や蟹等の海産物を大量に捕獲し3人の前には山盛りの海の幸が積まれていた。
「これ、どうするんだ・・・・」
ランドが目を丸くして、まごまごしている・・・・
「そりゃ、とりあえず食べるしかないだろう!」
幸いナイフは、皆持っていたので、刺身にしたり、焚火をして焼いて食べたりと、3人は海の幸を堪能した。
お腹いっぱいになった3人は、暖かいこともあり、そのまま横になり、いつしか眠ってしまった。
3人が目を覚ますと、あたりはすっかりと暗くなり、空には満点の星が輝いていた!
ディアは、悪魔になって、こんなのんびりと過ごすのは初めてだったので、ぼんやりと天の川を眺めながら、その光景に浸っていた。
ランドやリウもこれまで冒険者として忙しい毎日を過ごしてきて、のんびり空を眺めることもなかったようで、何だけ別世界にきたような気がしている。
「ここで3人でずっと暮らすのもいいかもな・・・・」
ふとランドが呟いた。
「あんたとのずっとなんて、ごめんよ!」
リウは言葉と裏腹に顔はほころんでいた。どうやらまんざらでもないようだ・・・・
ディアは、なんだかいい雰囲気のランドとリウに嫉妬しつつ、自分が邪魔しているような気がして、少し2人にしてあげようと、立ちあがった。
「ちょっと、そこらを散歩してくるよ!」
そういうと、ディアは砂浜をのんびりと散歩しながら、考え事をしていた。
「オレにも、そういう相手がいればいいな・・・・そういえばシャーリーは今何をしてるんだろう・・・・」
2人きりになったランドとリウは何も語らず、ただ星を見ていた。それだけで、2人には充分だった。
「ザッザッザッ」
静かな砂浜を歩く音が・・・・その音は、ランド達の方に近づいてきていた。




