表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薫野みるく式小説の書き方  作者: 薫野みるく
薫野みるく編
23/31

私が小説を書く理由、的なエッセイの需要の多さに便乗する

 さて、突然始まった「薫野みるく編」と言うからには、すこし自分のことを話します。


 私は十数年ほど、ほとんど二次創作をしていたので、当時の掲載場所はもちろんpixivでした。

 が、好きになるジャンルの多くがマイナーで、最後に同人誌を出したジャンルが一番ひどかったでしょうか。

 本当に原作は週刊マガジンに連載していて、アニメ化もした作品なの……? と疑ってしまうほどのアクセスの少なさ。その中でもさらにカップリングまでマイナーと来れば、当然のことです。

 ずっとBLが好きで、何かのジャンルにハマっている時は、いわゆる「萌え」に突き動かされ、ずっとカップリング妄想や、吐き出したそれを自分の手で解決しなければいられなかった。自分が生んだ疑問には、自分で答えを導き出す必要があったのですね。

 それが、私と一般の腐女子との違いだと思います。



 私の創作意欲は所詮二次創作BLだったからでして、その作品やキャラへの執着や所有欲をなくすと共に、みるみるしぼんでいきました。まだpixivがなかった頃、オリジナルBLの個人サイト(正確には、創作仲間と一緒に運営していたサイト)をやったりもしましたが、あまり長くは続けられませんでした。

 美しいデザインのサイトに保つこと、管理、読者の数と距離。それらが急に負担になってしまったんです。当時の私の「書くこと」に対する情熱は、そんなもんでした。



 で、月日は流れ、腐女子ですらなくなった私は、ふと、自分の書きたかったものはオリジナルだったのではないかと気づきます。

 あるジャンルでは、二次創作でありながら、自分のオリキャラを中心にストーリーを進めていくのが何より楽しかったし、またあるジャンルでは、好きなカップリングを後押しするのは、これまた自分で作ったキャラでした。

 そして、自分が長い年月の中で書いてきたBLの女々しい受けを思い出します。もしかして私は、女の子を書く方が向いているのでは……?

 その「向き不向き」に結論は出ていませんが、同人活動引退後に、いくつかの普通の恋愛小説を書きました。おそらく違和感はない、はずです。べつに恋愛小説だけを書きたいわけではないんですが、ずっとBLを書いていた名残りというか何というか、取っ掛かりとして一番自然なのが、それだったのでした。



 そしていざ小説投稿サイトに登録して、書いたものを載せます。PV数はほとんど気にならないというか、そもそも1PV=画面に表示された数、つまり読まれることはないだろうと思っていました。

 流行りのジャンルやキーワードもなく、二次創作時代に多くのファンがいたわけでもなく、無名で得体の知れない書き手です。

 いま、私がオリジナルの創作物をサイトに載せるのは、いつかどこかで自分をプレゼンする時に、役に立つ、かな? と微かな期待があるからです。何百、何千のPVなんていらないから、たった1PV、どこかの出版社の方の目に触れ、売れたらいいなという、ばかみたいな願い。祈り? 


 二次創作をしていた頃と同じく、私は答えがほしいのでしょう。「これはアニメ化したら絶対人気が出る」「アニメ化、グッズ化、ゲーム化、実写化……はいやだけど、それも受け入れよう」と強く思う自分の書く話が、本当に「そうなる」のか、確かめたい。



 なぜ急に、オリジナルに本気になったのか。それは私が生きていくためと、私も好きな絵描きさんの二次創作を見て、思うからなのです。

「この人はこんなに個性的で、綺麗な絵を描くのに、なんで二次創作なんだろう……」

 と。それなりの技術や独創性を持っている人は、環境が許すなら、その力をプロとして発揮する義務がある。

 幸いにも、私は生涯就労不可能認定をされているし、何より自分の考えた話のアニメが見たい。どうしても見たい。

 何度も死を覚悟した、もうそう長くはない人生で、後悔はなるべくしたくないから、せめて創作から逃げない日々を送りたいのです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ