嘘をついていました
とまあ、『薫野みるく式小説の書き方』の一部を紹介してきたわけですが、申し訳ございません。主に創作編にあたる項目について、私は嘘をついていました。
私は本来、小説を書くとき、テーマを決めるというか、「こういうのが書きたい!」と思いついた全体図を元に、ざっとチャプター分け(プロット)をし、書きたいという熱意と勢いだけで強行的に進めていきます。なので、創作編にあるような、細かい下準備はしないのです。
アニメや映画を観ていて、「○○ものっていいな」と目をつけたみるく氏。さすがに主人公と準主役級のキャラは事前に作りますが、あとは適当にばーっと書き進めて、話を展開させるにあたって、新キャラが必要だったら、その都度がーっと数人作り、地の文で軸を固めて説得力を持たせ、あとは適当です。
O型なので、基本的にがーっとかばーっとか、私の行動には擬音語が含まれることが多々あります。小説の本文中には、あまり出てきません。そういう箇所こそセンスが問われ、かっこ悪い、恥ずかしいと思うからです。
中には、明確なプロットがなければ書き始められないという方もいらっしゃるかと思いますが、これが私の真実です。
とにかく脳内に溢れる、その作品についてのあれこれを、一文字ずつ確実に文字にしていく。
書きながら何度も読み返し、シーンを想像しやすいか、会話は自然か、本当にこれで伝わるのかを考え、修正を繰り返して、よりよい小説を目指す。
数学のような、ひとつの正解というものがない「小説」なので、いずれは折り合いをつけねばなりません。
私はそれが苦手で、何度も何度も、同じ表現を使い過ぎていないか、読みやすいかと悩んでしまいます。そのほとんどは杞憂なので、いいからさっさと続きを書けば良いのでしょうけどね。自分のために。
書きたい小説のジャンル的に、たとえば推理小説とか、あるひとつの謎をめぐる壮大なファンタジーとかだったら、矛盾のないようにプロットを作り、その順番通りに書いていくのが一般的でしょう。
でもなかなか、まだ作品が「ない」状態から、全部を決めるのは難しいもの。もし、あなたが具体的なプロットが完成せずに、書き始めることに二の足を踏んでいるなら、私のように、いいからまずは少しでも本文に触れてみましょう。
それを読むことで更にイメージが沸き、作品が生きてきます。読みやすくおもしろい小説が書ける人とは、常に描かれる世界と一緒にいられる神なのかもしれません。そう、あなたは、あなたの作品を創る、唯一の神です。
今回、私の書き方を皆さんに伝えたいと思い立ち、文法編を経て、創作編に取り掛かったとき、どう説明すればいいのかと困惑しました。
先に書いたように、私は色々と未定なまま、見切り発車でGO! というタイプだったからです。
ですが、よくよく自分と向き合ってみると、やはりある程度の、地を固める作業というか、「見栄えの良い」小説が出来上がるような努力はしているとみられ、私はこうして話を作ってたんだな、無意識だったけど、この作業には意味があったんだな、と、解体してみてはじめてわかることがいっぱいでした。
どこからどう、小説を書いたらいいかとお悩みの方は、まず吸収してみるといいと思います。他の人が書いた小説に始まり、漫画、アニメ、ゲーム、映画、今の世の中には、楽しいコンテンツが山ほどあります。
人に「書き方」を教えるような奴が、どんな作品をネットに公開してるのか見てやんよ、と思われる方のお越しもお待ちしております。




