キャラクターを作る≪主人公≫
創作編を解説するにあたり、連載中の『そして二人が出会うまで』をサンプルとして使っています。小説を読んでいなくても問題ありませんが、今後確実にネタバレしますので、あとで読んでみようという方はご注意ください。
普段はテーマのあと、「起承転結を考える」に入るのですが、この本の中では、キャラクター名が決まっていないと説明が難しいということもあり、順序を逆にしてお送りします。
まず主人公。普通の恋愛小説なので、男性か女性。どちらを主人公にするかによって、全く違う二本の小説が書けますが、私が採用したのは、女性主人公でした。
タイトル『そして二人が出会うまで』
一倉聡子(29)HN ちくわ
声ヲタクでアニメヲタクのアラサー女子。母親と同居していて、結婚はまだかとしつこく言われている。駆け出しの三人組地下アイドル『Cherish』のマネージャー。
SNSで知り合った「ディアスさん」(の声)に惚れているが、恋なのかまだよくわからない。
キャラクターの名前をどうするかは、まず最初のこだわりなので、好きなだけ悩んで、迷って、後悔しないようなものに決めましょう。
私の場合は、とにかく名前が読みにくければどうしようもないと思い、小説本文同様、「誰でもぱっとわかる」を頭に置いて、つけるようにしています。目安としては、フリガナもいらないくらい。
現代日本人キャラしか作らない(そういう話しか書かない)私は、名前は直感か、ギャルゲーの登場人物などを参考にします。苗字は「苗字ランキング」から、適当な順位を選び出し、名前と字面が合うか、フルネームの発音はしやすいかとあれこれ吟味したのち、決定。
下の名前は、十年、二十年前の女の子の名前ランキングを見ることもあります。近年の流行りは、趣味に合いません。
テーマに沿って、まず主人公の名前とざっくりとしたプロフィールを確定させます。すると自然に相手側も決まるので、書きだしていきます。
速水佳樹(28)HN ディアス
声ヲタクの「残念なイケメン」。ジュエリー『マヤ』銀座店勤務。
週に一度、深夜アニメ鑑賞後に「ちくわさん」と話すのが最高の楽しみ。彼女をデートに誘いたいが、幻滅されるのが怖くて、なかなか言い出せない。
女性主人公で話を進めていく場合の、相手の男性キャラはこうなりました。男性キャラも女性と同様に、乙女ゲーや既存の漫画などから拝借し、漢字を変えたりします。
ちなみに、男性主人公にする場合は、職業も入れ替えるとおもしろそうです。これは少年漫画誌でのコミカライズを意識したもの。恋愛小説として「読ませる」には、女性主人公かもしれません。




