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 一般市民の街までは、かなり遠い。彼女の家があったのは権力者の街の中でも端っこの方だと考えられる。よくは分からないけれど、そう考えると辻褄が合う。

 彼と彼の恋人がどんな手段で街を越えたのかは想像出来るし、多分あっている。恋人は地下空間の自由な移動を許可されている。けれど、辿り着くのが早いと感じた。夜通し歩いたわけでないのなら、それこそ数十キロが限界だろうと思われる。強靭な軍人と恋人の脚力を計算に入れてもだ。

 ということはこの先何時間歩けば着くんだと不安になる。数日かかる可能性もあるんじゃないかと考えている。

 最後に襲われてから三時間が過ぎた。途中ですれ違う軍人とその恋人はいたけれど、襲われることはなかった。

 そもそも誰が襲ってきたんだ? 軍人なんて同じような格好しかしない。正直僕は敵国と聞いてもピンときていない。何度も殺しているけれど、話をしたことはない。顔や体つきは僕達と少しも変わらない。個人差があるっていう点も含めてだ。軍服に至ってはそっくり同じだよ。認識番号も同じ位置にある。桁数も同じで、色も同じだった。今日知ったばかりの点については気がつかなかったけれど。

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