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 僕達の部屋は三LDKと決まっている。その配置も同じだ。そのことに気がついたのはつい最近のことだった。自分以外の部屋に入ることなんてない。隣の部屋にだって上がったことはなかった。

 三部屋はそれぞれ独立している。どの部屋をどう使用するのかは自由だけれど、大抵はベランダのある部屋を寝室にしているようだ。

 玄関を開けると真っ直ぐに廊下が伸びていて、すぐ左側に部屋が一つある。きっと、将来の子供部屋になると思われる。今は物置として使用している。右側には洗面所と風呂場があり、その先にはトイレがある。突き当たりがリビングになっていて、同じ空間にキッチンもある。リビングの右側にはドアが二つある。窓側に一つとトイレとの境の壁側に一つ。窓側の部屋にはリビングから繋がっているベランダがある。そこが寝室だ。玄関側の部屋にはなにもない。玄関の外を歩く誰かに窓から覗かれるのは不愉快だ。その部屋を恋人に充てがう奴もいるようだけれど、僕には理解が出来ない。そもそも恋人とは常に一緒にいる存在だと思っていた。まぁ、現実はそんなんじゃ面倒なだけなんだけれど。洗面所も玄関の外の通路側にあるけれど、窓はない。もっとも僕達は、外の世界になんて興味がなく、窓から外を覗き込むようなことはしない。ただボケーっと見つめることはある。

 ベランダに立つようになったのは、恋人が来てからだ。恋人の勧めでタバコを吸うようになった。

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