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日々の戦いはそれ程の変わり映えがない。かといって、慣れて仕舞えばなんともないとも言えない。命がかかっている毎日は、慣れてはいても気を抜けない。
戦場は、基本変わらない。僕達は毎日決まった場所で決まった時間に戦っていることが多い。
それまでと同様に朝の体操後に部屋を出る。向かう先が直接戦場になるだけだ。十八歳までは訓練と同じで午前中で終わることが多かった。午後はそれまで通りの生活に戻る。けれどその後は午後も戦いを続けている。それでも夕方には終わりを迎えて家に帰れるのは有難い限りだ。
夜中にも戦いが始まることは稀にある。年に数度だけれど、決まった日付ではなくその理由も分からない。必要とあればただ突然呼び出されるだけだ。僕達先行部隊だけが呼び出せれないこともある。そんなときは別の部隊が戦っているってことだ。
十八歳までは然程依然と生活リズムに変わりはなかった。眠りの世界にもそれまで通りに引き込まれていたんだ。けれど十八歳を過ぎてからはまるで生活リズムが変わってしまった。夕方に眠りの世界に引き込まれることも稀にはあったけれど、大抵は休みの日に引き込まれるようになっていた。時間帯はその時々で違っている。