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 地下空間に入ると、斜め下側に動くのを感じられた。

 と、その直後に地響きでエレベーター全体が激しく揺れた。爆発が起きたことは確実だったけれど、爆発音は聞こえてこなかった。

 一時的に停止したエレベーターは、揺れが完全に収まるのを待ってからゆっくりと動き出した。

 どこへ向かうのだろうかと思っていると、彼女が口を開いてこう言った。

 疲れたから、家でゆっくりしたいわ。ジョージの家に帰りたい。

 彼女は僕を見つめている。僕も彼女を見つめる。離したくはない。自然に微笑が溢れてしまう。声を出さずに頷いた僕は、そっと顔を彼女に近付かせて、瞳を開けたままキスをした。

 エレベーターが一瞬止まったように感じたのは、気のせいだろうか?

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