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 男はしばらく彼の恋人と話を続けた。どうやら二人の付き合いは相当古いようだと感じられた。

 二人の関係はその後に再会してから聞いている。彼の恋人は本名をアンナという。ナルミ・アンナ。その男とは幼馴染だそうだ。男の記憶にはずっとアンナが存在していた。行方不明になってからもだ。しかも二人は、再会は果たしていなかったけれど、お互いに情報だけは得ていた。アンナは、一般市民の街では有名な存在だった。その外面的な魅力で多くの市民を騙している。権力者の街でも同様のことをしていた。アンナは人間に対してもロボットに対しても同様に裏切るそうだ。その時々で都合を合わせている。僕達を裏切ったのは、元から軍人のお偉さんに従って僕へと近づき、彼にも近づいていからだ。その理由は、まぁ、想定外だったと言える。

 アンナはまた裏切り、彼を助けた。要約するとそういうことだ。

 アンナは今、完璧に恋人としての殻を破っている。この世界最後の恋人が、人間に戻ったってわけだ。

 アンナの話はまた別の機会にどこかで聞けると思う。そのときはきっと、アンナの口から詳しく聞けるはずだ。

 男とアンナの話が終わると、彼が彼女と話を始めた。どうやら僕の出番はないんだなと感じた。

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