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 中は普通の大きな家だった。いかにも豪邸ですっていう程ではないけれど、お金がある家特有の匂いを感じる。

 この辺りの家はさ、全て同じ作りをしているんだ。ここは小さい家だけれど、隣の大きな家だって作りは同じだよ。他の家も変わらない。外観や配置は多少違うけれど、どうしてだろうな? 俺達はいつだって誰かと同じを求めてしまう。

 僕は家を見回すのをやめにした。男は嫌がっているようだし、それ程の興味は湧いてこない。

 屋根裏部屋に行こうか?

 男がそう言う。

 どうしてって僕は感じたけれど、彼女の反応違っていた。僕としては大きなリビングで柔らかいソファでくつろぎたい。ウィスキーのボトルも目につく。やっと辿り着いたゴールなんだ。ゆっくりと休みたいと考えていた。

 けれど彼女は、屋根裏部屋っていう言葉に目を輝かせた。作戦会議といえば屋根裏よね。そんな言葉を呟く。

 屋根裏部屋へは二階にある物置部屋からしか行くことが出来ない。一応窓が付いているから外からも入れなくはないけれど、垂直な壁に梯子を立てかける必要がある。元々屋根裏部屋は秘密の部屋として使用されることが多い為、窓も小さく作られていて、普段は壁と同化する扉が閉められている。

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