OSERO
『ORSERO』
消えかかった記憶が名前を呼ぶ
胸を貫いた思いに包み込まれ
君がいた時空は〝向こう〟へ溶けてる
ふつりと落ちた緑が風に舞う
TRUTH 内側から張り裂ける幻
歩き出す背中を追いかけて
感触は冷たい温もりを残して・・・
陽だまりが髪を照らし 僕らを祝福
目が眩む青空 切ない痛みを溜め込んで
GARDEN 朽ちてゆく花は綺麗だね
SEED 剣を煌かせ戦う兵士
詩を紡ぐ鳥は楽しげに飛んでいる
GUARDIAN 進む先に何があるの
SHIELD 振り返ってはいけない
終わらない旅に少し疲れたよ
いつか来るその日のために
ドレスの裾が階段を降りてくる
FATE 目が合った瞬間 きっと気付く
絡まる町並み 天井から差す光
大切な忘れ物 どこに咲いてるの
MILKY WAY 繋がる架け橋
FINAL DAY どこからか鐘の音
君が待ってると信じたいよ
COLOR FUL 僕らの肌
FOOL FOOL いつになったら気付くの?
COOL FACE 早く仮面を脱いで
扉を叩いて 鍵は君の手に
背伸びの視線 道しるべはすぐそこに
宇宙の狭間に浮遊 雲間にジャンプ
指先から零れる砂 花は高く香る
笑い声は高らかに 僕らの声が重なって
両手を広げて踊り転げる 弾ける明日を知ってても
AIR 境界線は誰が引いたの
A・I・ 言霊を散らして
ABEL 分岐点には戻れないかな
BABEL 未完成の現実
〝O〟 巡る世界の不思議
ZERO・・・
いつか戻る 君の元へ
〈〈 詩/アリス 〉〉
ぽかんとしていた帽子屋たちが、ずざざと退いてイスの背にぶつかる。
顔を見合わせ、そして踊るように叫びだした。
「なんでもない なんでもない」
「なんでもない なんでもない」
いきなり腕をひっぱられ、背中を押されて急いで追い出される。
「それでは さようなら~」
ハンカチを持った片手が大きく振られる。
アリスはイコールを見た。
イコールは、肩をすぼめた。