表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の宝物を探して~返してよ?それは私のものだから!~  作者: 花月夜れん
後編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/97

言っちゃった

「すみません、オレ……」

「……何をしたかは覚えているんだろう」

「あぁ、……覚えている。すみません」


 ザイラが何度も謝ってくる。さっきまで押さえつけていた彼とは違う、いつもの彼の雰囲気に戻っていた。


「アルテはどうなってしまったの?」


 私はグリードに聞く。ザイラは目が覚めたのに、アルテは何が違うの?


「魅了の魔法。強く願いすぎると、このように、……人形のようになってしまう」

「治す方法はわかりませんか?」


 グリードはふるふると首を横にふる。

 この状態にした、アナスタシアはどこかに消えてしまった。どうしたらいいの? 私はアルテの名前を何度も呼んだ。


「ありゃ、これはまたややこしくこんがらがっているねぇ」


 扉を半分開けて顔を見せる子ども。


「ユウ……」

「えりなちゃん、なほちゃんに聞いてきたんだけどさー、なほちゃん全然言うこと聞いてくれないんだよ。困るよね」


 はーっとため息をつきながら、こちらにぺたぺたと歩いてきた神様(ユウ)は私の前で立ち止まり、アゴに手をあてて考えていた。

 そうだ、神様ならこの魔法をとく方法を知らないだろうか? 腕輪をくれたのだって、この人なんだから。


「ユウ、アルテが、腕輪の魔法で」

「あー、うん。わかってるんだけど。ただなぁ」

「ただ? どうしたらいいの?」

「えりなちゃんは絶対が約束されたら楽しい?」

「何のこと?」

「絶対ってツマラナイんだよね。努力もせず100パーセント叶うなら、それはもう――」


 子どもが子どもらしく口を尖らせる。


「だから、ヒントだけ! 前回と今回で彼の違いはなーんだ?」

「前回と今回……?」


 前回って、レースの時のこと? あの時と今の違いって……あっ!


「腕輪?」


 そう叫ぶと、にこりと笑って、ユウは私達の前から姿を消した。

 まって、わかったところで、これどうやってつけはずしするの? 何も解決してない!


「エリーナ様、今のは?」

「…………」


 二人がこちらをじっと見ていた。でも、今はかまってられない。

 私はあの日を必死に思い出す。あの時、どうやって彼に腕輪がうつった?

 たしか、ぎゅっと腕を掴まれて……。


 アルテの腕をぎゅっと掴む。そして、心の底から叫んだ(願った)


「返して!! 私の――!!」


 帰ってきて! お願い!


「私のやっと見つけた宝物!!」


 腕輪が光り、あの時のようにまた、私の腕から彼の腕へ移動した。


「……エリナ?」


 上からかけられた声。私は上を見上げる。そこにある金色の瞳には、私の顔がしっかりと映っていた。


「アルテ? わかる?」

「あ、あぁ、その、……」


 アルテの顔が赤い。まだ何かおかしいのかな? 私は彼の次の言葉を待つ。


「俺は、宝物なのか?」


 ………………。

 しまった、観客あり公開告白させられましたーーーーー?!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ