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私の宝物を探して~返してよ?それは私のものだから!~  作者: 花月夜れん
後編

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これから

「これから、どうしますか?」

「へ?」


 ルミナスに問われて、考え事から引き戻される。


「貴方達はどうしたいですか?」

「あ、えっと――」

「俺は、変わらない。腕輪を見つける事と、再戦レースに出ること。あとは、コイツ(アルテ)の願いを手伝ってやることだな」


 ドンッとアルテは自分の胸を打つ。


「私も、アルテを手伝う。帰らなきゃ、この子(エリーナ)も戻りたいかもしれないし」


 悩んでる暇なんてない。前に進まなきゃ。


「そうですね、ボクもおかしな形とは言え、彼らがここまでしてくれたのですから、答えなければいけません……。メイラ様、改めて結婚してもらってよろしいですか?」

「は? って言いたいけど、いいわよ。向こうでも守ってもらったし、変な出会いになってしまったけれど私、貴方のこと気に入っています。国から出るのにもちょうどいいし」

「あはは、そうですね」

「私のことはメイラと呼んでください」

「では、ボクも向こうのまま、ルミナスと」


 頬を紅く染めたメイラがそっぽを向きながらルミナスに答える。それを愛おしそうにルミナスは見ていた。

 あれ、相思相愛? 向こうで何かが起こっていた? 向こうの私の体、大丈夫ぅぅぅ!? これは、だいぶ心配だ。


「アルテ達の支援はもちろんさせてもらうよ。今まで通りね」

「助かる」

「どうやら、変わっていた間の記憶もあるみたいだ。カオルの思い――詳しい話はアルテに話そう」

「わかった――」


 きっと込み入った話になるのだろう。そんな風に考えていた。


「どいて下さる?!」


 扉の向こうから女性の大きな声がした。


「……それは、中の主達に聞いていただかなければ」


 大きな声にグリードが応対している。どうやら、この部屋の話のようだ。


「来たかぁ」

「この方が?」

「えぇ、他の候補者をすべて…………、この国で唯一ボクの婚約者になりたいと言っているソフィーです」


 言葉に間があったのは、いったい何が入るのだろう。乾いた笑いをこぼすルミナス。

 あ、もしかして、あの時の梱包事件の犯人?!

 私はパッと思い出す。それなら、あの時、婚約阻止であのレースに出場させないようにとか……、連れ戻すつもりだったとか、なんとなく繋がる気がする。犯人がわかってるってそういうことだったのかも。

 私が勝手に推測していると、その相手をルミナスは部屋に招き入れた。


「ソフィー、その人は護衛の為にそこにいるだけだよ。中に入ってもいいから」


 ルミナスは困ったように眉をさげているが、全員を守るように一歩前に出て相手を待つ。


 ぎぃと、扉が引かれ、ゆっくりと声の主が姿を見せた。

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