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私の宝物を探して~返してよ?それは私のものだから!~  作者: 花月夜れん
後編

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気になる

「そっか、やっぱり、エリナさんは空と大地の方をやってたみたいだね」

「同じ腕輪って聞いてそうじゃないかなとはおもったけれども、リリ……エリナさんはボク達と同じ、現実世界の人。だとしたら、ダイスケ、君の相方はエリナさんなんじゃないか」

「かもしれない……」


 三人が意味ありげに相談している。相方がどうしたんだろう? トレジャーハントの相方? それともハイエアートの相方?


「あのね、落ち着いてきいてね。この世界から戻るには条件があるの。一つはお互いの願いを叶える事。もう一つはお互い帰ってもいいと思うこと。あとは対になる宝石を重ねる事」

「お互い?」

「現実のあなたとゲームのあなた。私なら、唯とメイラ。つまりあなただとライバルのエリーナのこと」

「え、待って。私、エリーナの願いなんて知らないしわからない……」

「そこが不思議だよね。私達は神様(ユウ)から色々説明があったのに。まあ、でも二つの条件はクリアできると思うの。だって、そう願って今があるはずよね。私は、お姫様になってみたいなんて、願って大変な目にあったわ」


 溺愛父王の娘ですものね。それにしても――。


「私の願い……」

「私はね、反対のメイラの願いも神様から聞いているの。ほんの少しでいい。自由を――。父親や母親から離れてみたい。それがメイラの願い」

「ボクは、いや、ルミナスは自分で婚約者を決めたい――だったんだ」

「アルテは、永遠に繰り返されるゲームからの休憩。まあ、一休みしたかったんだろうな。あとは滅んだ自国の再興だっけか。こいつだけはスカイ&アースのキャラクターなんだ。ダンジョンに飲み込まれたクロテッドプルートを復活させる為戦うってキャラクターなんだよ」

「そうなんだ」

「でね、私と薫君は、お互いが婚約者になれば、メイラは国から出られるし、ルミナスは婚約者候補が増えてちょうどいいから万々歳ってわけで――。あとは最後の対になる宝石を重ねる事、これがそう」

「これ――」


 ルミナスの胸にある、大きな宝石の飾りとよく似た、半分位のサイズのペンダントを見せられる。宝石の色は違うけれど意匠がほとんど一緒だ。


「神様から貰ったと言ったら、「なんと、それは神聖なものだ、結婚の時まで預かる」と王様に持っていかれちゃったのよ。本当に焦っちゃった。やっと返してもらえた」

「本当に、すぐ帰れると思ったのにとんだ回り道させられたね」

「薫君は、ゲーム全然したことなくて、お兄ちゃんに教えてもらう約束の日だったんだよね。ここにきたの……」


 あぁ、それで、ゲームをやりこんでいたというアルテがレース出場してたのかな。


「最後にこの宝石と、薫君の宝石をくっつけたらゲームクリアらしいの。それが現実に戻るために必要なこと。同じ腕輪だから、もしかしたら、お兄ちゃんの相方はエリナさんかもしれない」

「え?」

「だから、困っちゃうよね。お兄ちゃん、腕輪をなくしたって……」

「それって! ダメじゃない!?」


 ふぃと、アルテが目をそらす。私、アルテの腕輪を見つけないと帰れないってこと?! でも、腕輪なら、アナスタシアも……。


「ダメなんだよね。どうしよう、お兄ちゃんの腕輪が見つかるまでこの世界にいる方がいいのかな?」

「それはダメだ。向こうがどんなことになってるかわからない……。唯と薫はすぐにでも戻って、俺のフォローしてくれ」


 うん、わかる。向こうの私、今どうなってるのか、めちゃくちゃ気になる。友人関係とか、家族関係とかおかしくなってないといいけど。それに、間違って、アイツと復縁とかしないでよーーーー! 何度かあった復縁のメッセージ。即ゴミ箱にいれてたけど。

 うあぁぁぁ、気になりだしたら止まらない。


「エリナさんは、相方の話は聞いてない?」

「ううん、知らなかった」

「そっか、私達はこんな感じで説明を受けてから、それぞれの国に飛ばされたの」

「そっか。ありがとう、教えてくれて」


 お礼を言うと、メイラはアルテの方に向いた。


「お兄ちゃん、ちゃんと戻ってきてね。待ってるから。それと、エリナさん守ってあげてね。絶対、不安だよ。こんなところに飛ばされて……」

「いや、エリナは」

「お兄ちゃん!!」

「はいはい、わかったよ。すぐ戻る。エリナも一緒に。その時までちゃんと守る。約束だ」


 メイラは「よろしい」と言って、鼻をならしていた。

 ところで、「いや、エリナは」の続き、何て言うつもりだったんですか……。

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