三羽の鳥と燃える石
「は?」
「だから、コイツらがルミナスの護衛」
目の前に三人並んでいる。朝から昨日の大丈夫の説明をしてもらっています。
護衛がついているって、ルミナスはかなりのお偉いさん? しかも三人。あ、アルテもいれたら四人?!
「この黒茶のヤツがスパロウ」
ペコリと少し小柄な男の子? 中学生くらいに見える子が頭を下げる。黒色の毛と茶色の毛が混じった髪、真っ黒な瞳の子だ。
「こっちのピンクがホーク」
今度は隣に立つピンク色のベリーショート、青いビー玉みたいな瞳のお姉さんが頭を下げた。キリッとした、カッコいいお姉さんだ。
「んで、最後の白がアウル」
白髪? 銀髪? なんだか、凄く渋い感じの壮年男性がお辞儀した。茶色の瞳はとても力強い印象だ。
「こんなに護衛さんがいたんですね」
「そう、だから普通なら問題なかったんだよ」
「普通なら?」
「ルミナスが、席を外して欲しいって言った時だったんだとよ」
「知り合いがいたもので……」
ルミナスは少し申し訳なさそうに頭を押さえていた。
あ、もしかして、あの彼女がいたとか?
それなら、二人きりになりたいよね。
「知り合いさんは大丈夫だったんですか?」
「えぇ、アルテが連絡してくれたそうで。ちょうど、その方と別れたあとだったみたいです」
なるほど、そうだったんですね。護衛さん達はいつもどこにいたんだろう? ドジなルミナスだとヒヤヒヤしてそう。
私は、三人にペコリとお辞儀をしておいた。
「ボク達は拠点を変えるけど、そんなに遠くないから」
「え?」
「ちょっと引っ越すだけだよ」
「はぁ」
昨日の会話の変えるって言ってたのかな? 他にもまさか家を持ってるとか!? お金持ちー!?
「場所はアルテならわかってるけど、ボクがこっちにくるだけになると思ってね」
「はい」
「ウィンディーネもいるからもうボクがいなくても大丈夫でしょう?」
ルミナスはぷくくっと笑ってから、ウィンクしていた。
◇
預かり所――クローク・燃える石
「こんにちは! マンデルさん」
「……いらっしゃい。いつものか?」
「はい、お願いします」
無口そうな、瑠璃色の短い髪の大男が沢山の荷物を準備してくれる。ここはダンジョン前にある預かり所。
私の宝石やら、宝物関係もお金もほぼこの人に預かってもらっている。
実はものすごい金額を預かってもらっているのだけど(サブコンテンツやりすぎて)全然ツッコミもないし、たんたんと経営していらっしゃる。神様に何か制限でもかけられてるのか、ただのど真面目さんなのか…………。
「ありがとうございます」
「……気を付けろよ」
マンデルさんはそう言ったあと、奥へと引っ込んでいった。
ゲームだと不器用だけど笑顔で対応してくれてたのになぁ。主人公じゃないから? うーん。何でだろう。
「行きましょうか、アルテ」
「お、おぅ」
彼の手を引き、店の外に出た。
今日のダンジョンの入り口は植物がびっしりと生えている。
「今日は、俺も役に立てそうだな」
「ですね」
これはきっとジャングルのダンジョン。なら、アルテとは相性がいいかな?
あ、でもジャングルだと…………。
少しだけ前作を読んでいただいた方はあれ?と思った方がいらっしゃるかもしれません。あの人です。名前だけ登場してみました。




