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私の宝物を探して~返してよ?それは私のものだから!~  作者: 花月夜れん
前編

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16/97

三羽の鳥と燃える石

「は?」

「だから、コイツらがルミナスの護衛」


 目の前に三人並んでいる。朝から昨日の大丈夫の説明をしてもらっています。

 護衛がついているって、ルミナスはかなりのお偉いさん? しかも三人。あ、アルテもいれたら四人?!


「この黒茶(くろちゃ)のヤツがスパロウ」


 ペコリと少し小柄な男の子? 中学生くらいに見える子が頭を下げる。黒色の毛と茶色の毛が混じった髪、真っ黒な瞳の子だ。


「こっちのピンクがホーク」


 今度は隣に立つピンク色のベリーショート、青いビー玉みたいな瞳のお姉さんが頭を下げた。キリッとした、カッコいいお姉さんだ。


「んで、最後の白がアウル」


 白髪? 銀髪? なんだか、凄く渋い感じの壮年男性がお辞儀した。茶色の瞳はとても力強い印象だ。


「こんなに護衛さんがいたんですね」

「そう、だから普通なら問題なかったんだよ」

「普通なら?」

「ルミナスが、席を外して欲しいって言った時だったんだとよ」

「知り合いがいたもので……」


 ルミナスは少し申し訳なさそうに頭を押さえていた。

 あ、もしかして、あの彼女がいたとか?

 それなら、二人きりになりたいよね。


「知り合いさんは大丈夫だったんですか?」

「えぇ、アルテが連絡してくれたそうで。ちょうど、その方と別れたあとだったみたいです」


 なるほど、そうだったんですね。護衛さん達はいつもどこにいたんだろう? ドジなルミナスだとヒヤヒヤしてそう。

 私は、三人にペコリとお辞儀をしておいた。


「ボク達は拠点を変えるけど、そんなに遠くないから」

「え?」

「ちょっと引っ越すだけだよ」

「はぁ」


 昨日の会話の変えるって言ってたのかな? 他にもまさか家を持ってるとか!? お金持ちー!?


「場所はアルテならわかってるけど、ボクがこっちにくるだけになると思ってね」

「はい」

「ウィンディーネもいるからもうボクがいなくても大丈夫でしょう?」


 ルミナスはぷくくっと笑ってから、ウィンクしていた。


 ◇


 預かり所――クローク・燃える石


「こんにちは! マンデルさん」

「……いらっしゃい。いつものか?」

「はい、お願いします」


 無口そうな、瑠璃色の短い髪の大男が沢山の荷物を準備してくれる。ここはダンジョン前にある預かり所。

 私の宝石やら、宝物関係もお金もほぼこの人に預かってもらっている。

 実はものすごい金額を預かってもらっているのだけど(サブコンテンツやりすぎて)全然ツッコミもないし、たんたんと経営していらっしゃる。神様に何か制限でもかけられてるのか、ただのど真面目さんなのか…………。


「ありがとうございます」

「……気を付けろよ」


 マンデルさんはそう言ったあと、奥へと引っ込んでいった。

 ゲームだと不器用だけど笑顔で対応してくれてたのになぁ。主人公じゃないから? うーん。何でだろう。


「行きましょうか、アルテ」

「お、おぅ」


 彼の手を引き、店の外に出た。

 今日のダンジョンの入り口は植物がびっしりと生えている。


「今日は、俺も役に立てそうだな」

「ですね」


 これはきっとジャングルのダンジョン。なら、アルテとは相性がいいかな?

 あ、でもジャングルだと…………。

少しだけ前作を読んでいただいた方はあれ?と思った方がいらっしゃるかもしれません。あの人です。名前だけ登場してみました。

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