第四章 15
翌朝になってラミルが目を覚ますと、すでに3人が作業に取り掛かる準備をしていた。
「すみません、すっかり寝てしまって・・・」
「おはようございます、昨夜は手伝っていただいたおかげで思っていたよりも早く仕上がりそうです。今日は手伝っていただくことは無いので私の家へ行ってお休みになるか、もしもお疲れでなければジゼルへ行ってきてはいかがですか?」
「ジゼルはここから近いのですか?」
「ここからさらに山道を北に行くのですが、そうですね、馬で行けば昼には着けるでしょう」
「そうですか、ではそうさせてもらいます、残りの兜と鎧をお願いします」
「かしこまりました・・・言っておきますが、ジゼルの国はザハールの町と同じくらいの大きさしかありませんし立派な城があるわけでもありません。王家の方々が住んでいた家は広場の中心にある少し大きな家です、隣に儀式をする建物がありますからわかると思います」
「まだ建物が残っているのですか?」
「はい、ジゼルの跡には術がかけられていてジゼルの末裔しか入ることができません。そのため魔物も存在しませんが、ここへ来たときのように途中の死鳥には気をつけてください。あいつらはこの前よりも大群で襲ってくることがあります、時には魔物よりも性質が悪いこともありますから、それと馬に乗ったままでは門を通ることはできませんから注意してください」
「わかりました、早速行ってみます」




