第二章 24
ザギルが失踪した後、しばらくは魔物が現れて町が襲われたという報告も無く、昼は剣術の鍛錬、夜は書庫での調べ事に明け暮れていたが、書庫にあるどの本を読んでもガルド王の悪政の原因は何者かの呪いによって狂気したと書かれているだけで、4人の聖戦士について詳しく書かれている本や、ガルドがその後どうなったか書かれている本は1冊も存在しない。
他の本もガルド王の記述はわずか数行しか書かれておらず、勇敢なる4人の戦士によって国は守られ、戦士たちが使っていた武具を神器として祀ったと書かれているものもあるが、太陽、月、水、炎という言葉はどこにも無かった。
(結局は王宮にも手掛かりになりそうな物は何も無かったね、大切なあの本はサントの部屋に置いたままだし・・・村が襲われた時に無くなってしまったかなぁ)
(なぁラミル、もう僕たちはここにいる必要は無いんじゃないか?)
(僕もそう思うけど、ここを出て何処へ行けば良いかわからないし、手掛かりは何も無い。それに戦士になった以上は、そう簡単に旅をさせてくれそうもないと思うんだ)
(そうだよな、せめてあの本さえあれば・・・ラミル、明日サントへ行ってみないか?)
(サントへ?なんで?)
(サントへ行くぐらいは許してもらえるだろ、僕はあの本が残っているような気がするんだ。だから家に行って本を探したい、どうせここには何も手掛かりが無いのだから、文字が現われたあの本は絶対に必要だし、僕が未来で手にしたことを考えると無くなったとは思えない、きっとまた新たな文字が浮かんで、手掛かりを教えてくれると思う)
(わかった、明日にでも王様に許可を貰ってサントに行ってみよう、本当は父さんにも会いたいんだ、戦士になったって知らせたい)
(本当は皆に自慢したいんだろ・・・)
(そ、そんなことないよ・・・)
(でもきっとレイラは喜ぶだろうなぁ)
(そうだね・・・)
翌朝、すぐにラミルは王様に事情を説明して許可を貰ってサントへ向かった。




