第五章 14
「レミル様、教えてください、最後の光の石の場所を」
アーシャに会ったようだな、良いだろう。
だが、もう一度試練を受けてもらう。
お前が本当に太陽の剣を使いこなすだけの腕前になったかを見せてもらう。
「わかりました」
目の前にいきなり10人の兵士が現われた。
今度も術や剣の力は封じさせてもらうが、健人の力は封じない。
最初から2人の力を見せてもらうぞ。
兵士たちは一斉に構えた、ラミルも剣を抜いて構える。
先制攻撃は兵士からだった、今度は同時に複数の兵士が襲いかかってきた、しかも速い。
(くっ、前回より速いし、動きにキレがあるな、この前のレミル並だぞ)
(そう簡単には光の石は授けられないってことだな)
なんとか攻撃を避けているが、とても反撃する隙などない。
(まともにやっていては駄目だ、ラミル、ここは僕に任せて)
(わかった・・・頼む)
ラミルは兵士たちとの間合いをあけて体勢を立て直してもう1本の剣も抜くと、2本の剣先を交差させて地面と平行になる位置で剣を構えた。
兵士たちはラミルの構えに関係なくジリジリと間合いを詰めて迫ってくるが、ラミルは一歩も動かず兵士たちの動きを見る。
左右から同時に2人の兵士が襲ってきた。
ラミルは2人の剣を2本の剣で受け止めて渾身の力で弾き返すと、左右の腕を大きく真横に拡げながら大きく踏み出し、体制が整えられていない兵士たちの胴を斬り裂いて、再び体の前で剣を交差させて構えた。
すると、息つく暇も与えてもらえずに、残りの兵士が一斉に襲いかかってくる。
さすがに8人同時では剣だけで避けきることはできず、横へ後ろへと大きく動き回る、兵士たちの容赦ない連続攻撃をかわしながら相手のわずかな隙を見逃すまいと避けるだけでなく反撃のチャンスを伺う。
健人は間合いを取るように少し下がり、態勢と呼吸を整えると左手に持ったロムの剣を突き出し、右手の雷の剣を体の外側に少し倒すようにして構えて兵士たちとの間合いを詰めた。
兵士が再び攻撃を仕掛けてくる、左手の剣だけで剣を弾き、右手の剣を横に払う。
兵士はいとも簡単に健人の攻撃を避けたが、健人はそこからさらに一歩踏み込んで左手の剣で兵士の首を狙った、手ごたえを感じた。
そしてまた間合いを取ってまた剣を体の前で交差させる構えを見せた。
こうして少しずつ構えを変え、相手に動きを読まれないようにしながら1人1人確実に倒していき、すべて倒したところで大きく溜息をついた。
「ふ~っ、さすがに強いな、だけどここで負けるわけにはいかない」
レミルが姿を現わした。




