表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dark  作者: 赤岩実
108/166

第五章 4

 翌朝、ラミルたちが広場に行ってみると、掛け声と思われる声が聞こえてきた。

「彼女だね」

 ラミルはゆっくりと近づいて声をかけた。

「あの・・・ナナさんですか」

 ナナは手を止めてラミルを睨みつけた。

「なんだよ、お前見たことの無い顔だね、その格好は兵士じゃないみたいだけど、何か用?」

「用があるから声を掛けたのですけど」

「今忙しいんだよ、どうせたいした用じゃないんだろ、邪魔だからどいていろよ」

 ラミルは少し頭にきて、態度を変えた。

「おい、用があるから出向いて丁寧に話をしているのに、なんだ、その態度は?話を聞けよ」

「なんだと、お前・・・」

 そう言ってラミルの腕を掴むと、すかさずラミルを投げ飛ばした。

「なんだよ、でかい図体して隙だらけだな、お前も兵士やめろよ、この役立たず」

 ラミルはゆっくり起き上がると、ナナを睨みつけた。

「おい、誰に向かって言ってるんだ、調子に乗りやがって」

 ロザイルはラミルの口調に驚いた。

「ラ、ラミル・・・お前がそんな言葉使うなんて」

「なんだと、この私に投げられた奴が偉そうに言うなよ」

 再びラミルの腕を掴もうとした手を振り払い、ナナの胸倉を掴んで軽がると持ち上げた。

(健人、ちょっとやり過ぎだぞ)

(いいんだよ、こういう聞き分けのないのは、ちょっとお仕置きが必要なんだ)

「おろせ、馬鹿野郎、何しやがんだ」

「なんだ、軽いじゃないか、魔物相手に戦っているからって調子に乗るな、お前なんかよりも強い奴はいくらでもいるんだ」

 そういってナナをおろすと、ナナはすぐに殴りかかってきた。

 ラミルは軽々とナナの拳を数回避けてみせてから、思いっきり平手でナナの顔を叩いた。

 衝撃が強くてナナはよろけ、今にも泣き出しそうな目でラミルを睨みつけた。

「お前、女の私を叩いたな、卑怯者・・・」

「卑怯でもなんでもない、君に用があると言っているのに話も聞かず、いきなり投げ飛ばす方が卑怯ではないのか?」

 ナナは突然大粒の涙を流した。

「だって、魔物が出たって誰も助けてくれないじゃないか、あんた戦士なんだからなんとかしろよ、誰も何もしてくれないから自分でやるしかないんじゃないか」

「その魔物が出現した根源を叩き潰すために、僕は旅をしているんだ」

「おまえ・・・名前は?」

「僕はラミル、そしてこっちにいるのがロザイルだ」

「あ、あんたたちだったのか、あのハサンって爺さんが言っていた男たちは」

(どうやらムーラはナナとすでに接触していたようだな)

「ハサンって爺さんから、ラミルとロザイルという者が来るから共に戦えって」

「そうか、叩いたりしてすまなかった、あまりにも聞き分けがなかったから」

「本気で殴りやがって」

「なあ、その話し方なんとかならないか?男じゃないんだから」

「わかりました、これでいい?」

「そうだな、君が強いのはよくわかったよ、でも話し方くらい女の子らしくした方がいい」

(お、ラミル・・・かっこいいこと言うねぇ)

「あまり時間が無いから手短に話すけど、君は水の杖を探しているんだろ?」

「そうよ、でも何も手掛かりも無くて」

「君がアキュアの唯一の弟子の子孫で、一子相伝の技の使い手だということはハサンから聞いている。だからまずは3人で水の杖を探し出して4つ目の『炎の鞭』を探そう、そして4つの神器を使って悪魔を倒しに行く」

「ラミルって言ったよね、あの爺さんは強い2人が来るから力を貸してやってくれって言っていたけど本当に強いの?」

「少なくても、君がやっつけた兵士よりは強いと思うよ」

「ところで、今持っている剣が太陽の剣で、ロザイルが持っているのが月の槍なの?」

「ロザイルが持っているのは月の槍だけど、僕の持っているのは、まだ太陽の剣じゃない」

「まだ?」

 ロザイルにも話していなかったので、剣と腕輪、そして石の関係を詳しく話した。

その他にも本のことや、ムーラのこともナナに説明した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ