忘れ去られた僕
もし、大好きな場所がなくなった時貴方はどう思いますか?
この物語は、ニックによる夢の国の案内から始まります。
ぜひ、この物語に身を委ねてください。
貴方は、アリスです。
不思議の物語の表紙を開くのも
閉めるのも貴方のその手なんです。
僕の名前はニック!!
夢の国の案内人さ。
君たちだけに特別にこの園内を紹介しよう。
ただ、開園前だから暗いけどね。
入り口から近いアトラクションは
あれは…そうだ。
確か、マジックミラーの部屋だよ。
この調子だと開園時間になっちゃうね。
ぱぱっと、紹介するよ。
その次にあるのがジェットコースターさ。
その隣にはメリーゴラントにお化け屋敷。
実はこの園内出るんだ。
なんてね。そんな夢の国は怖いだろう?
とりあえずもっと奥に紹介したいのがあるのさ。
ついてきてくれる?
うーん、否定権は今回は奪っちゃおう。
ついてきて、見せたいものがあるんだ。
よし、ちょっと待ってね。
んーと、ここにあったはずなんだけどなぁ。
どこだ?ここか?これは…ゲストの靴下…
あっ。あったあったこれさ。
これ、ただの古びたノートに見えるだろう?
違うんだ。僕にとって大切なものなのさ。
ほら、このノートの題名見て。
[夢の国感想ノート]
【最高の思い出ができた!】
【夢の国にジンクス達成しにきた!】
【振られたから一人できた】
【思い出に靴下片方ここに置いていこう記念に嗅いけ臭いぞぉ笑笑】
みんな楽しそうだろ?俺たちの大切なお客様には笑顔で帰って欲しいのさ
もちろん君にも!
そろそろ、開園の時間だ。
ん?なんだその複雑な顔は?
待ってる人がいるんだ開けるぞ。
ようこそ!夢の国ワンダーランド
…あれ?誰もいない…?
あぁ、そうか。閉まったんだなここは。
賑わってたんだよここも。
いっぱい人がいて、多くの笑顔があった。
短い時間だったけど、楽しかったよ。
あの、よろしければだけど忘れないでほしい。
どうか、君だけには忘れて欲しくない。
これを読んでいる君には忘れて欲しくない。
心の隅に置いてくれるだけでいい。
どうか、この物語を君の手で閉じてくれ。
ここまで読んでくれてありがとう。
最後に、無くなる事は悲しい事ではない、その隣にはまた新しいものが出来る古いものは無くなる定めである。
大切な事は、新しく在ろうと着飾るのではない。
新しいものにどう古いものが道を伝え続ける事だ。
さよなら、読者の君。
さよなら、夢の国。
形のあるものはいつまでもあるわけではないんです。
砂の城は次の日別の子供により潰されるように、永遠にそこにあると確証はない。
そんな事が言いたかったのですが、遠回しに伝えるのが私の悪い思考の仇です。
ただ、ニックの物語は画面の前の貴方の手により始まり終わりました。
上記ともう一つ伝えたい事がありました。
それは、私がこう思いを書いているように。
貴方にも、考えがあり言葉にしている。
ニックに足りないものは私によって作られているから考えること感じる事ができない事です。
皆さん、今この作品を読んでどう思ったか。
それが、私にとって読者がどう思ったかが本当のこの作品のラストです。




