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案内人『ライカ・ルートリア』

「ここがルドの森か。」


ロゼの情報検索で調べた案内人の場所、ルドの森に輝瑠達は来ていた。


「この森の中のどこにいるでしょうか…?」


ロゼは案内人、ライカ・ルートリアの場所を検索するが、


「駄目ですね。結界を張って座標感知の干渉を遮断してる様です」


ロゼの情報検索は神が検索する対象の座標を感知し居場所を特定。特定するとその対象の情報にも干渉できるようになり、そこで初めて情報が得られる仕組みになっている。


ロゼに宿る神曰く、対象を感知は出来ないが対象の出した結界は感知出来たので大まかな居場所…つまり、ルドの森にいるという情報は得ることが出来た、らしい。


「仕方ないな……結界って多分この奥にあるやつだろ。」


輝瑠は神力の一つ、神の知識 を作動する。

この能力は神又は神に等しい者にだけ許された神の力の一つで、効果は世界の全情報を把握出来るというもの。


ただその力の大きさ故に1日1度までしか使えないデメリットもある。


「結界内の中心内にいる。どうやら結界は奴を中心に円状に展開されているようだぜ。」

「なら、結界内にさえ入れば良いですね」


「いや、壊す。そしたら奴から現れるだろ」


輝瑠は、結界が壊れたなら壊した者の排除に向かわなくては自身の身が危ない。そう思って奴が自分達を排除しに来るだろうと思い、罠にかけることにした。


「よし、じゃあ壊すぞ。」


そういうと輝瑠は何もない空間から刀を取り出し結界に突き刺した。


この能力は輝瑠が自身の特徴を使った能力でその名を『神域』と言う。


輝瑠は直接自分の意思で神だけに干渉が許される領域、神域に干渉する権利を特別に与えられている。神域に予め武器や防具、道具などを輝瑠は完備しており、その神域から今輝瑠は刀を取り出した、ということになる。


輝瑠の突き刺した刀は結界を貫き通し、貫いた刀を輝瑠は横に地面と平行になるように動かした。


パリン。結界が割る音が森に響いた。


「消えましたね結界」

「消したからな」


これで情報検索の邪魔をするものは無くなった。

すかさずロゼは能力を発動する。そしてロゼは気づいた。


「来てますね…」


ロゼが気づいて1秒たたない程に2人の頭上に影ができる。


「あなた達が私の結果を消した薄汚いゴミね?」


黒のゴシック調の洋服に身を包んだ金髪の髪を巻いた女性が現れる。


「アンタが案内人のライカ・ルートリアであってるか?」

「ええ、私こそが最強の魔法師であり最高の美女、ライカ・ルートリアよ!!」


ライカ・ルートリア。彼女曰く最強の魔法師で最高の美女だそうだ。


なんだこいつ。そうロゼは思いつつもあることを聞く。


「ソーサリー試験会場の第一開催場所を教えてもらえますか?」


ライカはその問にこう答えた。


「条件によりますわ。」

「条件ですか」


ライカは続ける。


「代償としてその糞ガキの命とお金を貰いますわ」


ライカは笑う。

彼女は確かに優秀な魔法師として大陸内で有名ではある。


しかしそれと同時に、何よりも守銭奴で自己主義に加え性格の悪いナルシスト女とも有名だった。


「は?」

「だぁかぁらぁ~!!糞ガキを殺して金寄越せって言ってんの!このクソベビーフェイス!!」


「あ??」


あー地雷踏みやがったこいつ。輝瑠はそう思いライカに呆れる。


「Death or Die」


どうやらロゼは生かせる気はないようだ。


「いや、いやごめんなさいごめんなさい」


ロゼの地雷を踏み抜いた結果。ようは自業自得というものだろう、輝瑠はそう思うが一応救いの手を差し出す。


「ロゼ落ち着け。ルートリア、君に問うぞ。」


ライカに与えられた選択肢。

それは情報を吐くか、死ぬか。


「い、言うわよ。場所はラルフィルリア大陸の中心都市、メドフィリアの都にあるバー『洋酒』で合言葉を言えばいいわ。」


「ホー、で場所と合言葉は」


ライカ曰く、『洋酒』という名のバーはソーサリー試験を運営するマギソーサリー教会本部の横にある裏路地にあるらしい。

そして、合言葉はまず最初にマスターに「ウイスキーを頼む」と聞く。するとマスターに「種類は?」と聞かれるらしい。その問に「バーボンをロックで」と答えるとの事だ。


「そうですか、ありがとうございます」

「そ、それじゃ命は取らないわよね…」


ロゼはニッコリと礼をいい、そして告げた。


「はい!死んでください!」


ロゼは生かすという手段は選ばない。


それほどムカついたのだろう。


「いや、いやぁああああああ!!!」


ロゼはライカに魔法を唱える。その魔法は炎の呪文のフレイア という。


「あついあついあついあつい」


そしてライカは燃失した。

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