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異能力と宿る神

「で、ロゼ。」

「何でしょう?」


「応募方法はいいとして場所の検討は?」


場所とは試験会場のことでしょうね、とロゼは思うが、


「場所までは応募した時に書いてなかったんですよね~。」


応募方法は至って簡単で、ソーサリー試験運営局の一般公開用のサイトで応募するだけなのだが…


「ホー……なら案内人を探すか。」


試験会場に行くのも試験の内だ。と、されており受験者はまず、案内人を探し案内人に会場までの道と入り方を教えてもらうか連れて行ってもらわなくては行けなかった。


「えっと場所は……」

「ラドルドア村近くのルドの森のようです。」


ラドルドア村。輝瑠たちが今いる大陸、ラルフィルリア大陸にある小さな村だ。


そこに案内人であるライカ・ルートリアがいる。と、ロゼは能力で調べた。


ロゼの発動した能力は依代能力の一つ〝情報検索〟である。


この世界には異能力という概念が存在する。


その種類は大きくわけて四つの力に分けられる。

魔法などを使う魔力、霊の力を借りる霊力、妖の力を使う妖力、神の力を使う神力の四つだ。


ロゼが使った依代能力は神力の一つで効果は、神の領域に干渉し神に願うことで情報を得る、というもの。



四つの力から枝分かれするように様々な多大の力が存在し、その全ての力を使うことは事実上不可能とされ歴史上もそんな者は存在しない。


その位沢山ある異能力だが、神力だけは特別でそもそも人間には普通扱えないとされる。


ロゼが扱えるのは神に選ばれた依代の為であり、自身に宿る神の力を借りているのに過ぎないのだが、


「ん、ロゼの依代能力はやはり便利だな。」

「はぁ…輝瑠なら借りるまでもなく使えるじゃないですか…貴方は私と違って神が力を貸すのではなく、与えているのですから。」


この輝瑠だけは違った。

本来依代の器と選ばれた人間は神に気に入られるのは所詮依代として。神は力を貸すことはあるが与えることはない。


輝瑠に宿る神は共有するだけでは無く、力を与えるのだ。まぁ、流石にずっと与えるわけでは無いのだが。


「うーん彼奴は過保護だから」

「過保護な神って……」


輝瑠に宿る神は普通の神ではない。いや、神は普通なのかと言われたら違うだろうが。


輝瑠に宿る神は、創造神であるフマーロ。


全ての始まりに存在し、無から有を創ったとされる神である。まぁ、簡単に言えば1番位のが高い神様なのだと伝えられている。


そんな神様を過保護にする輝瑠はもう人間やめて神にでもなれそうですね、とロゼは日々思うのだ。

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