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第6話 修道服を着た少女

思い付きで書いてるので前の話など修正しまくりです。呼んで下さってる方々に申し訳ないですm(__)m





『……………………………………………………………………………………………………………………………白い天井⁇………………………………………………………何処だ此処⁉︎』



ガバ!っと起き上がるかめお。知らない場所だ。白を基調とした必要最低限の物しか置かれていない部屋のベッドの上で困惑気味の様子。そんなかめおに声がかけられた。


「お目覚めになられたのですね!新たなる超越者様!。」


『…………っえ…誰?………シスター…さん?………というか此処は何処だよ………っあ!それよか他の奴らは⁉︎っえ?まさかの夢オチ⁈…あれ、でも超越者様⁇』


目の前に居るかめおの世界でいう修道服を見に纏い、豊満な体を持ち、胸元に十字架のネックレスを付けている少女に言われた事と、目が覚めたら知らない場所に居るという状況にかめおの混乱は増していく。


「落ち着いて下さい超越者様。私の領地にて超越者様と想神具の力の波動を感じましたので駆けつけた所、貴方様が暴漢に襲われ倒れて居ましたので。助け出し私の家に連れて来た次第にございます。お体に変わりはありませんか?」








『かっ体は大丈夫です。…………想神具⁇……………………暴漢?……………暴漢⁉︎……………んん?……もしかしてその暴漢って服装がバラバラな女性3人と幼女1人ですか?』


聞きなれない言葉を聞いたがそれはさて置きその暴漢に覚えがあるかめお。


「そうでございます。貴方様が倒れて居る周りで3人がハイタッチを交わし獰猛な笑みを浮かべあって居たのです。1人は貴方様にトドメを刺そうと、貴方様の近くにおりましたが。

私の想神具は攻撃する事は出来ないのですが守る事には秀でていますので。4人の動きを封じ込め貴女様を連れて逃げて来ました。危ない所でしたね。」


話を聞いてる途中、額から冷たい汗が流れるかめお。


『……すみません。…それ、多分なんですけど知り合いです……あと、襲われてたと言うかなんと言うか………………………………う〜〜ん』


「はい?えーとそれはどういう事なのでしょうか⁇」


『すいません。とりあえずその場所に連れて行ってもらえませんか?』


「わっ、分かりました。……もしかして私はまた、大きな勘違いを…⁇」


話の流れ的に失敗を犯してしまった雰囲気に少し瞳に涙を溜め、プルプルと震えだした修道服の少女。


『いっいや!まだ決まった訳では無いのでとりあえずその場所に案内して貰えませんか?』


その言葉にプルプルしていた修道服を着た少女は何処から取り出したのか、ハンカチの様なもので

チーンと鼻をかんだあと少したたみ両手を合わせハンカチの様なものを挟み込んだ。


するとそこにはハンカチの様なものはなかった。


『っえ?今のは⁇ハンカチは?手品⁇』


「⁇ 手品と言うものが何かは分かりませんが、これはゲートから出して戻しただけです。貴方様も、持っているはずですよ?」


不思議そうに首を傾げる少女。勿論かめおはそんな物知らないし聞いたこともない。


『俺も持ってる⁇すみません。今も何ですが……自分の状況が全くと言っていいほど分からないのです。』


「⁉︎そんなまさか!此方に来る時に想神具から説明を受けているはずじゃ……………いえ、取り敢えず貴方様が倒れていた所に行きましょう。話はそれからです。」


『わからな事だらけですいません…。此処に来てから信じられない事ばかり起きていて……。』


「いえ!大丈夫ですよ!気にしないでください。私も気になることが出来たので急ぎましょう。私の領地の外れにある草原なのでそう時間はかかりませんので。」


『何から何まですみません…。それじゃあお願いします‼︎』


そう言い家を出る2人。家を出てかめおが見た光景は大きな風車が付いているのが特徴的な大小様々なレンガ造りの家。家と併設され、芝生が生える中、気持ちよさそうに寝ている牛の様な生き物。

牛の様な生き物を世話する何人かの人々に、庭に生えている林檎の様な果物を子供と採取している女性。自然豊かで所々で笑顔が伺える街並みに自然とかめおの心は落ち着いた。出て来た建物を振り返って見て見れば、


『…教会だったんですか。それにしても何て言うか、落ち着く風景ですね。此処に居るだけで安らぎそうな。』


「えぇ、気に入って貰えましたか⁇此処では争いは起きませんしこの豊かな自然によって食が尽きることもありません。人々が豊かな心で生活出来るものが揃っているのです。たまにお酒を飲んだりして小さな小競り合いが起きる事もあるのですが1時間後には笑いあってまたお酒を酌み交わしている。そんな町なんですよ此処は。」


かめおの褒め言葉に気を良くした修道服を着た少女は少し猫目な目尻を更に下げ、花の様に微笑みながら言うのだった。その顔はとても慈愛に満ちていた。


『……こんな状況の中、貴女の様な人に出会えたのは運が良かったのかな。』


「ッフフ、神の思し召しかもしれませんね‼︎それじゃあ目的の草原に行きましょうか!」


『はい!お願いします‼︎…………そう言えば草原まではどうやって行くのですか⁇結構遠かったりします?』


「心配しなくても大丈夫ですよ。私の手を握ってください。」


そう言い差し出された右手を少し照れくさそうな表情で握るかめお。


「では!転移するので手を離さないで下さいね⁇」


『っえ⁉︎てん「転移‼︎」』



















一瞬で切り替わる視界。そこでかめおが見た姿は2メートル程はある十字架にTの字に拘束され横一列に並べられてもぞもぞと抵抗する。見知った顔の4人の姿があった。此方に気付き何か言いたそうにして居るが口を十字架と一体化している石の様なもので塞がれ、聞こえるのは呻き声の様なものだけだ。


「……………ど、どうですか?」


少し焦った様に聞く修道服の少女。かめおは哀れな物を見る様な目で4人の姿を見た後、少し黒い笑顔で隣に居る修道服を着た少女に向かい、


『知り合いに間違いなさそうです。取り敢えず口の部分だけ拘束を解いて貰えませんか?』


「くっ、口だけですか⁇…分かりました。それでは、、解除‼︎」




「え〜〜〜ん、、、怖かったよ〜〜早く降ろしてかめ兄ぃ〜〜〜〜〜」


「ッカメオよ!無事であったか!ぅぅ…余は、余は心配であったぞ‼︎またカメオがいなくなるのではないかと…しかし元気そうで何よりだ‼︎」


「あっあんた‼︎そんな所で見てないで早く降ろしなさいよ‼︎それとそこの女!降りたら覚悟しなさいよ‼︎」


「……お前様よ無事なのは嬉しいのじゃが、いかんせん再開の姿としては少々恥ずかしい。早く降ろして欲しいのじゃ。」
























『ん〜〜取り敢えず少し静かにしろ。お前らの自由は俺が握ってんだから。』





口の拘束が解かれた瞬間騒ぎ出す4人組。そこに笑顔だが目が完全に座ってるかめおさんの一言が入る。




「「「……はい……。」」」



かめおさんの只ならぬ雰囲気に気が付く3人。下を向き視線を逸らすのだった!

只1人、依然とこの状況の中、反抗する可哀想な少女がいた‼︎


「ちょっとなによ‼︎そんな目ぇしたって怖くなんかないんだからね‼︎それより早くこの拘束をどうにかしなさいよ!降りた後そこに居る女をとっちめてやるんだから‼︎‼︎」


『そうか。最初の犠牲はお前か。…さっきはすぐに

意識を飛ばされて確認出来なかったけど……

…優だよな?

俺の幼馴染の木嶋 優だよな⁇』


「そうよ!そうに決まってるでしょ‼︎分かったら早く拘束を解いてよ‼︎」


『やっぱりそうか……となるともう1人はミルキィ。シリウス-ミルキィで間違いないか?』


妙齢のローブを着た女性の方を向き問うかめお。


「間違い無いのじゃお前様よ。」


目をそらしたまま、ローブの妙齢の女性。

シリウス-ミルキィが言う。


『後はエリスにシルヴィ-ロコムンドか。』


次にかめおは2人の方に向き直り確認する。


「そうそう!エリはエリはだよ〜〜!」


「ぬぅ カメオよ余のことはシルヴィと呼んでくれ。」



『よしわかった!まぁ分からない事だらけだが今はいい。それよりやらなきゃいけない事があるからな。

それじゃあ先ずは……………………………優‼︎‼︎‼︎‼︎』


再びゆうに向き直り優の目の前、手の届く距離に来たかめお。


「っな 何よ⁉︎」


『2つ聞こうか。まず1つ目。鳩尾にパンチを受けて蹲っている相手にアッパーをかますのは良い事?悪い事?』


「はぁ?あんたさっきの事もしかして根に持ってんの?あれは起きたらあんたがあの女といきなり

キs⁉︎って!ちょっと何⁉︎どこ触ってんn

ちょっとやめッッンン っやぁ…ぃや!やめてぇッ…んんっ…ひゃぅぅ…やっ…ぃやぁ………ぁああ…ぁああ…ぁやめッッんんっ…ぁあ……ひゃぅ」


かめおさんの圧倒的、脇腹くすぐり!効果は抜群のようだ‼︎


『ホラホラどうした?聞かれた事に答えられもしないのか?そんな難しい事俺が聞いたか?さっきから聞いてりゃやけに高圧的な態度とりやがって。いつ迄続くか見せてくれよ。言っとくが俺は普段は余り怒らない事で有名だが怒った時は容赦しねーぞ?もう一回聞いてやる。感謝しろ?蹲っている相手にアッパーをかますのは良い事?悪い事?』


言いながら手は休めない。寧ろ脇腹をくすぐる指の動きに磨きが掛かっている‼︎



「ばっッッバカにぃ…ん…っぅぅう………ッウゥ!…ッヒ……ぁあ………しなぃ…っぁあひゃ……でょぅ…っんぁあん …ぁあああ!…」


『そうかそうか。じゃあやめるか。』


「⁉︎」


突如止められた手しかし肩で息をしている優は喋る事が出来ない!


『それじゃあ次。エリス‼︎‼︎』


「っひゃい‼︎な、何?かめ兄?」


『正座で座ってる相手にいきなり殴りかかる事はいい事か悪い事かどっちだ?』



「………ごっっっっ、ごめんなざぃ〜〜〜」


『そうじゃないだろ?誰が泣いて謝れって言った?

違うよな?俺が聞いてるのはいい事か?悪い事か?その2つだ。分かるよな?』


「ぅぅ…ヒック……悪い事です。……ぅぅ…もうしないよかめ兄〜…ぅぅ………ごめんなさい〜〜」










『よし! すいませんシスターさん。エリスの拘束を解いてあげてくれませんか?』


すっかり置いてけぼりにされていた修道服を着た少女に向き直り頼むかめお。何故か、ぽーっと少し頰を赤く染めていた修道服を着た少女は少しおどろき、


「はっはいぃ!分かりました‼︎それでは 解除‼︎」


エリスを拘束していた十字架はスルリと地面に吸い込まれていき、そのままエリスは地面にぺたんと女の子座りの体制になった。そこへかめおは近づきしゃがんだ後そっとエリスの頭を抱え込み優しく撫で始めた。


『………俺が居なくなって怖かったよな?ごめんなエリス。

でも、もう大丈夫だよ 俺はここにいるからな。

後さっきはごめんな。少し言いすぎたな。でもエリスは偉い子だな ちゃんと悪い事は悪いって認めて謝れるんだ。俺はそんなエリスが好きだよ。』


「ヒック…ぅぅ……かめ兄ぃ…エリのこと嫌いになってなぃ……⁇」


『あぁ。勿論だよ。嫌いになるわけないだろ?

エリスはは俺の大事な とても大切な大好きな妹なんだから。』






「っつ〜〜〜〜かめ兄ぃぃい」






よしよしとその後もかめおはエリスが泣き止むまで優しく頭を撫で続けた。後ろで修道服を着た少女は美しい兄妹愛に涙を流していたりする。


そして泣き止んだ後、疲れたのか寝てしまったエリスを背中に背負いかめおはミルキィの前まで来た。


『何か言う事は?』


「……わしが全面的に悪かった……だからお前様よ 、早く降ろして欲しいのじゃ。」


『あぁ?悪かった…だと?謝り方も知らねーのか?』


「先程は突然の身勝手な暴走。誠に申し訳ありませんでした。今後一切そのような事を起こさぬよう精一杯努力します。」


『よし!それじゃあシスターさん悪いけど今度はミルキィの拘束解除をお願いします‼︎』


「はい!かめお様は厳しさの中にとてつもない優しさを持つ大変素晴らしい方ですね‼︎それでは 解除!」


再び地面に吸い込まれて行く十字架。

ミルキィはそのまま地面に降り立った。突然の自分の様付に驚き修道服を着た少女に振り返るかめお。


『ありがとうございます。……って!かめお様⁉︎様付けはやめて欲しいと言うか……

それよりごめんなさい。少し混乱続きで…いや、これは言い訳です。忘れて下さい。色々してもらってるのに自分から名乗らずに………今更ですがシスターさんの名前を教えてくれませんか⁇』


「いえいえ お気に為さらずに。

私の名前はマリア。性はなくただのマリアです。」


『……マリアさん?で良いですか?いや馴れ馴れしすぎますかね?今まで通りシスターさんの方がいいですか?』


「いえ、是非ともマリアさんの方で‼︎かめお様には何故か名前で呼んで欲しいのです。マリア。と呼び捨てでも構いませんのよ。それよりほら。私の事は後にして下さい。彼女達が待っていますよ。」


『マリアさんで‼︎』


そう言った後、振り返り顔を伏せているミルキィに近づき伏せている頭に右手を乗せ頭を撫でるかめお。


『ミルキィ。取り敢えず久々の再会?なんつーか、俺も嬉しく思う。突然の事が起こりすぎてやっとまともに話せるけど、やっぱりミルキィの瞳は綺麗だな‼︎

こんなに綺麗な瞳を俺はミルキィ以外知らないよ。

あとさ、遅くなったけどこれからよろしくな‼︎‼︎』


「………お前様……………………………………………やはり、お前様は、お前様じゃな。わしの心を何度でも奪いにきよる。

そうじゃな。改めてよろしくじゃ!お前様よ‼︎」


頭を撫でていた手を下げお互いに笑顔で握手を交わす。背後でマリアがまた涙目でうん、うんと頷いていた。






残る問題児はあと2人。未だ十字架に囚われてる2人の運命やいかに‼︎

かめおさんは調教師の才能あり…?

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