第2話 かめお兄
描くのが難しすぎる(-.-;)
読んでくれてる人全員に圧倒的感謝‼︎
心地よい朝の日差しを受けかめおの1日は始まろうとしていた。徐々に意識が覚醒してくると同時に布団の中、自分の胸辺りに暖かみと少しの重さに気付く。
頭だけを少し浮かしそっと布団を上げてみればそこにはかめおの胸辺りのパジャマを掴み寝ている熊を模様したパジャマをきる可愛らしい姿の少女。
かめおはそのまま少女の頭を優しく撫でる。数分間それを続けているとどうやら少女が目覚めたらしい。
『おはよう、エリス。また布団に潜り込んで、もう10歳なんだからダメだろ。』
少し苦笑いを浮かべながら目の前の愛らしい熊に優しくかめおは語りかける。少女はぅう〜んと少し唸ったのち、にへらっと笑い大好きな兄に今日の始まりを告げる。
「ぉはようかめ兄ぃ…エリは今はクマさんだからここを寝ぐらにしたらたまたまかめ兄が居ただけなの…。」
そう言ってエリはにへらーっと笑いながらかめおの胸に頭を埋めグリグリし始めるのだった。少しの苦笑いと共にかめおは、ポンポンと大切な妹の頭を軽く叩く。
『しょうがないなエリスは、ほら今日は前から約束してしてた遊園地に行く日だろ?起きて準備をしよう。』
それを聞いた瞬間エリスぱぁっと先程までの寝ぼけ眼は何処へ行ったのやら向日葵の様な笑顔を見せる。
「かめ兄大好き!早く行こう‼︎」
そう行ってベッドから飛び降りエリスは自室へと急いで向かうのであった。これは数奇な運命を辿りたった2人だけの家族の話し。
今日は休日。日々仕事に勤しみ寂しい思いばかりさせているたった1人の家族、エリスとの約束を守るべく遊園地へと出かける日だ。
「かめ兄準備早すぎ〜置いてかないで〜〜」
そう言って急いで車に乗ってくるエリスの格好はお気に入りのブーツを履き紫と白のシマシマなニーソ、ショートパンツ、これまたお気に入りの黒字のTシャツと大変気合いが入っている。エリスの落ち着いた金色の髪や少し勝気な瞳によく似合っている。朝の可愛いらしい熊さんとは対象に少し攻めた格好だ。
『男の準備なんてこんなもんだよ。それより今日もエリスは可愛いねぇ。それじゃあ出発しようか!』
そう言って大切な妹を見れば妹は頬っぺたを少し膨らませけれど嬉しさを少し滲ませながらプィっと顔を背け大好きな兄に反論するのだった。
「…っふん…かめ兄は何時もそう言うじゃない、、本当にエリのことちゃんとみてるのかしら!」
10歳にして少しおませさんな事を言うエリに苦笑いし、こんな所でも感じる成長を、嬉しく思う。
『そんなプリプリ怒らないで、仕方ないだろ?エリスはいつだって可愛くて大切な妹はなんだから』
プィっと背けた顔が少しにやけてるのが分かる。
どうやら少しは機嫌もよくなりそうだ。
そんなたわいもない会話を続けながらかめおは車を走らせ遊園地に向かうのだった。
〜fin〜
『って言う最高にイカした休日の妄想を昨日の仕事から帰る時にしてたんだ〜』
そう言ってかめおは自宅に来ている家が隣同士の幼馴染、友人の木嶋 優に嬉しそうに話す。
「…………正気か…?」
友人の心底心配そうなしかしゴミを見る様な目をかめおは見逃さない。
『あぁん?うちのエリスになんか文句でもあんのかワレェェ‼︎ 』
「…文句も何もなんだよ2人きりの家族って‼︎何勝手に妄想の中で家族皆殺しにしてんだよ‼︎お前の健在なさっきもご飯を食わせてくれた小太りなお母親、残業とバレバレな嘘をついて飲みに言って帰ってこない禿げた父親、腐りに腐って目つきがヤバイお前の姉さんはどこ行ったんだよ⁉︎」
『ゴラァ‼︎ちょいちょい、うちの家族ディスってんじゃねえぞ‼︎それとこれとは関係ねーだろーが‼︎』
「っわ、わりぃお前の頭の中のウジ虫のわき具合に正気を失ってたわ……けど今回のはやべぇわw
特にかめ兄ww」
親友の毎度お馴染みな少しいかれた話には中々耐性がつかない木嶋 優はそう言って少し引いた様に笑うのだった。
『まぁでもやっぱ妹はいいよなぁ。存在そのものに愛を感じれる気がするもんなぁ。なんだか妹って単語だけで全てを守れる男にすらなれる気がするもんなぁ。』
しみじみと何か言い出した友人はさておき木嶋 優は思う。(安心しろお前に妹ができる確率は今の両親では0に等しい。)と。
そしてその後もかめおの妹への思いを興奮した表情で長々と聞かされる木嶋 優の姿がそこにあったのだった。
ー次の日の朝ー
(……妄想するのが癖になってから、昔からよく見る夢を見た。白い世界で白くて、たまに形を少し変えて、何かが俺に何かを伝えたそうに漂う夢。声は聞こえないし漂うだけ、でも何かを言いたそうな事だけは分かる。今日は一段と意思みたいなのを感じたきがする。妄想のしすぎでいかれ始めたのかな⁇)
まぁ所詮は夢。起きて数十分後には気にもしなくなるかと、今日も1日が始まる。さぁ仕事に行く準備でもしようとベッドから降り何時もの日常が始まるのだった。
かめおは妹属性に目がない