第160話:僕はマナの枯れた坑道で、強く右手を握りしめた。
「――――」
無番採石場の近くで馬をおりた僕は、言葉を失っていた。それは、僕の隣に立つメルチータさんも同様だった。
ナイアさん、ガーツさん、ゼイエルさんが僕の視界を進んでいく。
その遠景に、僕は圧倒されていた。
「……これは、何なのですか……?」
そう言ったティルさんの声は震えていて、その震えがくっきりとした現実感を僕に突きつける。
深い森の小道が途切れ、小さな丘がそこにある。その丘は地形が変動した結果として隆起した岩石の層で、その足元のあたりに小さな入口があった。それが無番採石場の見た目だったはずだ。
岩石。岩石だぞ――?
なんで、右半分が綺麗さっぱりなくなってるんだよ。
「タカハ、くん……」
「メルチータさん!」
ふらり、と顔から血の気を失ったメルチータさんを、僕はとっさに支える。その全身からは力が抜けてしまっていて、僕の支えが間に合わなければ崩れ落ちていただろう。
「ごめん……、ごめんなさい……」
ゆっくりと、浅い呼吸を繰り返すメルチータさんの視線は、すがる場所を探すかのようにさまよっている。
「私たち、あの中にいたんだよね……?」
「はい」
「タカハくんも、ナイアも、アーム村の狩猟団員たちも、捕まってた革命軍の兵士たちも……」
「……でも、僕たちは今、生きています。こうして」
「私たちは……なにと戦っているの……?」
普段は毅然としていて、自分の魔法の研究に絶対の自信を持っているメルチータさん。僕はそんな彼女をときおり、無自覚のうちに深く頼りにしてしまう。
だけど、こうして体重を預けてくるメルチータさんは、どうしようもなくか弱い1人の女の人だった。以前もそう。メルチータさんは、自分と距離の近い人が危険に陥ったとき、こういう風に強く動揺してしまうときがある。でも、それは当然の反応だ。裏を返せば、戦っているときのメルチータさんはどれほどの覚悟と決意を抱いているのだろう。何度心を切り裂かれるような思いをしながら詠唱しているのだろう。
僕はその小さい肩を支える手のひらに、少しだけ力を込めた。
「村に戻りましょう。ここは……メルチータさんにとって辛すぎる場所だと、思います」
翡翠色の瞳に強い光を宿して、魔女は僕を見る。
「――ううん。連れて行ってほしい。お願い。お願いだから」
それでも、一歩前に踏み出す。決して歩みを止めない。
それがメルチータさんだ。
強い、魔女なのだ。
たぶん、僕よりもずっと。
「メルチータ様、手を貸します」
僕の反対側に回ったティルさんが、メルチータさんの腕をとる。2人で支えて進むことしばし、メルチータさんの両足にゆっくりと力が戻ってきた。
「もう大丈夫みたい。ごめんなさい、取り乱してしまって」
胸元に手を当て、数度深呼吸をした。
「大丈夫ですか?」
「ええ。落ち着いたわ。いろいろと考えることもできそう」
うなずきあった僕たちは、ゼイエルさん、ガーツさん、ナイアさんの3人と合流し、無番採石場の正面から右側に回り込む。綺麗さっぱりと丘が消滅した右側だ。先頭を進むガーツさんがこちらを振り返った。
「破壊の威力がでかすぎて、中にあった坑道はほとんどが潰れちまってるらしい。今のところ、入れるのはこっからだけだな。石切りの職人たちに見てもらって、崩落の危険はほとんどねえって話だが……くそっ。胸の底がぞわっとするような景色だな」
目の前にあるのは、巨大な円柱状の空洞だった。
その円柱は下向きに傾斜し、無番採石場の深部にまで続いている。すでに革命軍の兵士たちが即席の足場を作り上げていて、下まで進むことができそうだ。この破壊の起点には、黒仮面卿と戦ったあの白石の空間が存在するはず。
ゼイエルさんがあごひげに手を当て、目を細める。
「中心点から、円柱状の何かが放出された。それが無番採石場をくり抜き、破壊した。そうとしか考えられないだろうね」
「『大魔力爆縮』。……それが、敵の術式の名称。……敵は、これで……領都を狙っていた。でも……妨害に成功して……狙いがそれた」
マッカスさんが命を賭してその狙いを変えた。その犠牲がなければ、この光は独立領の首都を襲ったのかもしれない。ここから領都までの経路には、アーム村はもちろん、もう2つの小さな村がある。その全てがこの破壊に呑み込まれていた、としたら――
「マナが失われたことと関係があるのだろうか?」
「恐らく。今は消滅しているけれど……敵は、この地に……マナを閉じ込める檻を……作り出していた。そのマナを……すべて破壊に向けて……解き放った」
「なるほど。まずは、その中心点に向かいながら議論を進めよう」
ゼイエルさんとガーツさんを先頭に、僕たちは円柱状に削り取られた岩壁をゆっくりと降り始めた。足場となるはしごが革命軍によって設置されていて、歩くのに支障はない。だが、足を踏み外せば、なかなか恐ろしいすべり台を滑り落ちることになるだろう。
「1つ気になることがあります」
僕の隣でメルチータさんが全員に向けて言った。
「敵は『儀式』という言葉を繰り返し使っていた。その『儀式』がなにを指していたのか」
「あ」と声が出た。
……たしかに。
冷静に思い出してみれば、黒仮面卿の言葉には、違和感がある。
「ふむ? どういうことかな? この破壊を呼び出す『儀式』であるならば、むしろ違和感はどこにもないが」
「黒い仮面の犯人は、この『大魔力爆縮』が発動するよりも前から、『儀式は完了している』と言っていたんです。そして、その達成に満足しているようでした」
「……前?」
「……ってことは、なんだ。このとんでもない攻撃がオマケだって言いたいのかい?」
「はい」
ガーツさんとゼイエルさんははっきりと戸惑いの表情を浮かべていた。だが、メルチータさんは臆することなく言葉を続ける。
「少なくとも私は、そういう印象を受けました。タカハくんはどう思う?」
「僕もメルチータさんに同意です。記憶はあやふやな部分もあるけど、黒仮面卿の言葉には、たしかにそういう意味合いが強かったように思います」
うん、間違いない。黒仮面卿は『我らの邪魔をするな』とも言っていた。その後に、領都に『大魔力爆縮』を撃ち込むと僕たちを脅迫した。仮面の彼らの目的は、領都を破壊することではなかったんじゃないだろうか。本当に、ガーツさんの言うとおり、オマケ、だったのかもしれない。
「……にわかには信じがたいな」
「悪いが、俺もゼイエルの旦那に同意だぜ」
2人の頼れる大人が、反論を相次いで言葉にした。
「やつらがここでなにをしたか。2つのことをした」
ガーツさんは大きな手のひらを僕に向け、指を2本立てた。
「1つはこの『大魔力爆縮』、この破壊だ。2つ目はアーム村周囲のマナを枯れさせたこと。まあ、マナが枯れるっていうのはとんでもない事態だが、どっちがヤバいか、どっちに重きを置くかを考えれば、やつらの目的は1つ目の方だと思うぜ」
「マナを枯れさせたと言っても、アーム村の人々にとって生活への影響はほとんどないだろう。魔法使いたちにとって魔法とは戦闘の手段でしかないし、先ほど試したが、魔法が唱えることができないわけでもない。マナが集まるのが遅い、程度だ」
「やっぱりやつらは領都を狙ってるんじゃねえのか?」
メルチータさんは、きっぱりと首を横に振った。
「私は……そうは思いません。彼の言葉を一言一句覚えているわけではないのですが……。仮面の彼らの目的は別にある。そう思います」
「……ちょっとこんがらがってきたから、まとめると」
ガーツさんが手を上げ、言った。
「仮面のやつらは、ここでなにかの『儀式』をし、その結果、マナが一時的に大量の放出され、この破壊が引き起こされた。そして、アーム村のマナが枯れた。『儀式』の詳細、および、敵の目的は不明。……って、ことでいいんだよな?」
「いいと思います」
「で。ゼイエルの旦那はその仮面のやつらについてなにか知ってるってことでいいんですかい?」
「…………ああ」
下り階段を先行するゼイエルさんは振り返らずに答えた。
「ここ数年、王都を中心に、怪しげな魔法使いたちの勢力が確認されていた。私も噂で聞いていたくらいだったのだが……昨年あたりから、彼らの存在が明るみになってきた。それは、1人の人物を中心としている。恐らく、タカハ君たちが接触した、黒い仮面の男と同一人物だ。宮廷内では黒仮面卿と呼ばれている」
僕が会うのは、2度目だった。
王都の謁見の間で、僕はたしかにあの男に会っている。
「黒仮面卿は、昨年、国王陛下が召し抱えられた武官であり文官だ。出自も、経緯も、一切が不明。だが、国王陛下はあの男に異常なまでの権能をお与えになっている」
「……どのくらい……なのですか……?」
「そうだな。端的に言えば――あの男が命じれば、1つの騎士団が動くほどだ」
「そんな!」
「国王陛下と……同等……?」
「そう考えてもらって差し支えはないだろう。騎士団の中でも強い反発が生まれているようだが、国王陛下は今もなお黒仮面卿への依存を深めている印象さえある」
「お顔を見たことさえねえし、文句を言えるような立場じゃねえけどな……。国王陛下は、何を考えてるんだ? その黒仮面とかいうのが今回の犯人で間違いねえんだろ? タカハ」
「はい。間違いありません。僕は王城の謁見の間であの男と会ったことがありますから」
「やっぱり独立領を潰したいのかしら? 反乱した魔法奴隷はこうなるっていう見せしめのため、とか」
「その線は薄いように思える。やり口があまりに合理的ではない。独立領とことを構えるつもりなら、数ヶ月前、タカハ君が王城に出向いた時点で手を出すべきだった。粛々と、冷酷に、ね。やりようはいくらでもあっただろう」
ゼイエルさんの言うとおり。
「僕の率直な印象は――」
そこで、全員が僕を振り返った。やっぱり領主の言葉は重いのだと教えられるのはこういう瞬間だったりする。推測……だけど、まあ、気心の知れた人ばかりだし、いいだろう。
「黒仮面卿の方が、すでに国王陛下を言いなりにしているんじゃないでしょうか」
それだと、色々と筋が通る気がする。
まあ、わかんないんだけど。
「冗談じゃ、なさそうだな。……ダメだ、もう何を信じたらいいのやら……」
「我々には信じるものがある。独立領と革命軍。そしてタカハ君のことを」
「当たり前ですぜ、ゼイエルの旦那。王都の方も状況がぐちゃぐちゃってことだな」
「仮面の彼らについての情報を続けよう」
ゼイエルさんは大きな岩を年齢を感じさせない仕草で乗り越えながら言った。
「黒仮面卿が王城に出仕するようになった直後から、同じような仮面をまとった彼らが各所で目撃されるようになったのだ。それを受けて、ついに騎士団は本腰を上げて調査を開始した」
「尻尾を、出した……?」
4騎士団はこの国の事実上の支配者だ。
彼らが本腰を上げる、となれば、小規模な組織など、またたくまに壊滅に追い込まれる。
だが、ゼイエルさんはあっさりと首を横に振った。
「逆だ。騎士団はその調査を断念せざるを得なかったのだよ。彼らは騎士団が唯一踏み込むことのできない地を拠点にしていることが判明してね」
「そんなところがあるんですかい?」
「ああ。1つだけある。『魔法の国』で最大の魔法技術研究機関であり、国王陛下の名を関する唯一の外部組織。――『王立工房』だ」
なるほど。
「……王立工房……なら」
「たしかに、私たちが知らない魔法を使ってきても不思議ではないわね。むしろすっきりするくらい」
「王立工房には私も立ち入ったことがなくてね。一部の血族により研究が行われ続けているという噂もあるし、貴族の中で魔法の力に優れるものが声をかけられるという説もある。王城の地下にある、この国の秘中の秘だ」
敵は、王立工房そのもの。
そう考えてしまっていいだろう。
「だからこそ、私は気になっていた。タカハ君、『儀式』に関連する『大魔法防護』の詠唱は聞き取れたのかい?」
「……聞き取れませんでした。儀式が終了していたという言葉のとおり、黒仮面卿は詠唱をしていませんでしたから」
「これから先、タカハ君の『対訳』がおそらく彼らに抗することができる唯一の手段となるだろうね。まあ、敵の目的が分からない以上、手の出しようもないが……」
「彼らは『結社』と名乗っていました」
「いよいよもって胡散臭くなってきたな。やれやれ……」
僕はそこでふと気になったことを言葉にした。
「黒仮面の行方はどうなったのでしょう?」
「それについては手がかりが1つあったぜ。これを見てくれ」
先を進むガーツ将軍がひょい、となにかを放り投げてきた。僕は慌ててそれを受け取る。ずっしりとした人間の頭くらいの大きさのそれは、金属製の輪だった。
僕はその物体に見覚えがあった。
「これ……転移座ですか?」
「ああ。これと対になってるもう1つも、近くの森のなかで発見されている。やつらはこれを使って崩壊するこの採石場から逃げたんだろう」
「あり得ない!」「……そんな……!」
声を上げたのは、メルチータさんとナイアさんだった。
「ん? どうしたんだよ、魔女殿。こいつがそんなに驚くことなのか? 俺たち、招集のたびによく使ってるだろ?」
ナイアさんが冷ややかな視線をガーツさんに向けた。
「……ガーツ将軍……想像力……不足」
「うお……、どういうことだい?」
「転移座は現代の魔法では再現することができないんです。紛失や破損してしまえば、『魔法の国』にとっての大きな痛手となるのが理由の1つ。もう1つは、転送魔法なんて、悪用しようと思えばいくらでも悪用できてしまいますよね? ですから、その全ては王都か騎士団が厳密に管理している……はずなんです」
「ちょっと待ってくれよ。この前の革命のどさくさで、緑色騎士団が管理してたやつを奪ったんじゃねえのか?」
「いえ」と僕は言った。「ムーンホーク領に残されていた転移座はすべて、1度国王陛下に返還するよう命じられました。その数は、緑色騎士団に預けられていたものと一致していましたから」
ガーツさんはおいおい、と言いながらため息をついた。
「それもやっぱり、王立工房とつながってるから、ってことなのか?」
「……恐らく」
「これは相当にマズいな。転送魔法でぴょんぴょん移動できる相手なんて、革命軍は想定してねえぞ」
全員が沈黙し、円柱の中を反響する足音だけが僕たちを押し包んだ。
外から考えられる情報はこのくらいだろう。
後は、昨日の広場を調査するしかない。
僕たちはゆっくりと、奈落の底まで続いているかのようなその円柱を進み続けた。
――
かがり火の橙色に照らしあげられた広場は、戦いの激しさをそのままに残していた。起き上がったままの大地の壁や、やたら存在感のある大岩や、竜の背骨のように乱立する地面の槍が、そこかしこに散らばっている。
異常はそれだけではない。
知覚して、すぐに分かる。
この空間に存在するマナの数が減ってる。
薄められている。
枯れている。
『1辺が1メートルの立方体に対し1粒』が普段の状態だとすれば、今のマナ密度は100分の1以下になってしまっている。昨夜は吐き気がするほどにマナが満ちていたのに、今は逆に枯れ果ててしまっている。
「これが、中心点か」
部屋の中央にある白石の柱に、ゼイエルさんがゆっくりと近づいた。昨日は大量のマナが周囲を踊っていたそれは、今は光を失い、薄汚れた白い柱にしか見えない。中ほどに、マッカスさんの岩石魔法がめり込んでいて、大きく傾いでいた。
その後、全員で広場を調査した。残された道具や魔法の痕跡を、人手を使って丹念に調査したが、結果、坑道を出入りするいくつもの足跡を発見することができたくらいで、他に手がかりは何一つとしてなかった。
完敗。
その2文字が、僕の脳裏を埋め尽くす。敵はやりたい放題にここで『儀式』を行い、あたりのマナを枯れさせたばかりか、メルチータさんの魔法を奪ったのだから――――
「……ッ」
深呼吸をして、僕は領主としての表情を取り戻した。
「『学舎』に要請します。最優先で転移座の対策を研究してください」
『大魔法防護』と『大魔力爆縮』に気をとられていたけれど、今後、独立領は、転移座に関しても対策を研究しなければならない。仮面の結社だけではない、騎士団がそれを活用した作戦をしかけてくる可能性だってあるわけだし。
2人の魔女が深く頷いた。
「転移座の痕跡を……感知する、手段……。承知、しました……」
「転移座がどういう魔法で動いているかはおおよそ見当がついているから、そこから方法を探ってみる。それから、このマナ枯れのこともさらに調査したいんだ」
「もちろんです、お願いします。研究に必要なものはありますか?」
「……やっぱり……王都にある、魔法の古文書が……ほしい」
「それは、厳しいかもしれませんが、善処します」
王都には――ライモン前公爵とリュクスがいる。
彼らの交渉力次第ということになるだろう。
ナイアさんは『理解している』といった様子で、こくりとうなずいた。
「あと、研究専門の人をもう少し雇いたいかな?」
「分かりました。さらに数名、『学舎』に招きましょう」
僕は革命軍の大将に向き直った。
「領内の捜索を行う部隊を新設します。文官局とも協力して、仮面の痕跡を独立領の全土で探ってください」
「そうなると思ってな、編成の草案なら作らせてあるぜ。すぐに完成させる。あとで目を通してくれ」
「ゼイエルさんは、引き続き王都での情報収集をお願いします」
「善処しよう。『結社』が転移座を使う、という事実は、騎士団もさすがに黙っていないはずだ。上手く説得すれば、彼らと共闘することもかなうかもしれない」
息を大きく吐き出す。
認めよう。
今回、僕たち独立領は後手に回った。
けれど、いつまでもやりたい放題はさせない。
敵の姿は見えた。正体の痕跡もおぼろげながら掴んだ。宣戦布告をされたようなものだ。
もう、逃がさない。
僕はマナの枯れた坑道で、強く右手を握りしめた。
――
「あ」
話し合いが解散した後、メルチータさんがぽんっと手を打った。
「そういえば、私たちがここへ来た目的を忘れてたね」
「……ティルの言った……魔法に関連しない、精霊言語……」
「せっかくだからタカハくん、今から調査につきあってくれない?」
メルチータさんはさっと僕の耳元で囁いた。
「――――それで、魔法のこと、許してあげる」
メルチータさんの性格が、変わっている!
いや、ゲルフに習ってたころは、こういう感じの性格だったんだっけ。
勘を取り戻してきたっていうことか。
「どう?」
「……もちろん逆らえるはずないですね」
「うん。じゃあ、いこっか」
ぐ、と僕はメルチータさんが僕の右手をとり、引いた。
いつかよりも、少しだけ、強い力で。
僕は決意を新たにした。
必ず、メルチータさんの手のひらに魔法を取り戻す。
そのために僕にできることをやり続けるつもりだ。
ちょっと更新タイミング乱れてました。
次話が魔法の国篇・第1部の最終話です。
今日の夜か明日の朝に投稿します!




