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算数で読み解く異世界魔法!  作者: 扇屋悠
騎士団編・第4部
100/164

第99話:「さあ、騎士様」と魔法使いたちが僕を見る。




 僕の反論は聞き入れられなかった。


 ゲルフはたしかに実績として、以前の『鉄器の国』との戦争で重要な活躍をしたらしい。それは赤色騎士団でも覚えている者がたくさん居るほどの活躍だったようだ。


 つまり、『暁の大魔法使い』という名前のインパクトは大きく、会議は『まあムーンホーク領の方からそう言ってくれるのなら任せてみようか』みたいな雰囲気になり、大枠の作戦は決定した。


 赤色騎士団の主力は全力をもって迅速に『火炎の国』を撃退。

 緑色騎士団の主導で編成された別働隊・・・が、限界まで『鉄器の国』の侵攻を押さえる。


 別働隊の中核を担うのは、『暁の大魔法使い』ゲルフ。

 前回の戦争での、英雄的な魔法使い。


 それで、決定してしまった。


 転送魔法ですぐさま南西砦に呼び出された黒衣の老魔法使いは、淡々と打ち合わせを進めた。そして、希望する100人程度の精鋭を自由に選び出すことを条件に、その最悪の戦場に向かうことを引き受けた。


 嵐のように素早く進んだその話し合いに立ち会った僕は、南西砦の隊舎を出て、転移座が並んでいるひと気の少ない場所へ向かった。

 夏の南西砦はうだるような暑さだったけれど、胸の底に押し込められた氷の芯のような怒りが、こめかみから血の気を引かせていた。


「くそ……ッ! あの野郎……!」


 地面を蹴りつける。あまりの力にブーツの留め金が1つはじけ飛んだけれど、そんなことを気にせず2度、3度と僕は地面に怒りをぶつけた。


「やめなさい、人の目もある」


 その肩に手のひらが置かれた。

 振り返る。

 黒衣の老魔法使いが困惑したような表情で僕を見ていた。


「騎士が取り乱してどうする?」

「落ち着いて、タカハ」


 老魔法使いと兎人族ラビテの少女が言った。

 なだめてくれてるのは分かるけど。


「あいつだけは……ッ!」


 叫ばずにはいられなかった。


 ゲルフが呼び出されたことと赤色騎士団の作戦が僕の怒りを加速させていた。

 けれど、それだけじゃない。

 僕がなによりも許せないのは――騎士エリデが自分の言い出した別働隊に・・・・加わらない・・・・・、ということだ。


 ――招集に関するありとあらゆる権能をもつ私にはこの駐屯地でその配分を淀みなく行うという使命がありこれは私にしかできない重要な役割であるからして騎士団としての機能を考えるならば私がここに残り別の騎士が部隊を率いるのが最良の策なのだ――


 あの、幼子を諭すような、傲慢な口調で。

 招集に関する全権を有する副団長は、前線に出ないことを自ら決定した。


「…………すぅぅ……はぁぁ……」


 僕は深呼吸をして、怒りを腹の底に押しこめる。

 この決死隊とでもいうべき部隊の指揮を、僕は引き受けることにした。


 願いはあっさり騎士エリデに認められた。あの騎士にとっては、邪魔な魔法奴隷出身者が2人も同時に投身自殺をするように見えているのだろう。


『危険すぎる。オレも行く。オレもお前と同じ従騎士だ』


 プロパだけは、最後まで僕とラフィアのことを心配してくれた。それがはっきりと分かるような顔色だったから、――僕は首を横に振った。


『プロパは、あっちへ。この戦い、プロパの立てる本当の戦略が必要になるはずだ。それは僕には出来ないことだから』

『…………くそっ』


 髪の毛をがりがりと乱したプロパは、言った。


『まだ、オレとお前の勝負はついてない。だから……こんなところで死んだら、許さないからな』


 死ぬつもりはない。

 絶対に生き延びてみせる。

 そして、ゲルフを、ムーンホーク領に連れ帰る。

 あと少しで、ゲルフの悲願が動き出すのだ。

 この老魔法使いが生涯をかけて挑む、革命という名前の悲願が。


「まったく、恐ろしい形相をしておるぞ」


 黒衣の老魔法使いは苦笑を浮かべて、もじゃもじゃのひげに手のひらを埋めた。


「どうやらお前は誤解しておるようじゃな。――わしは勝利が不可能な戦いを引き受けたりなど、せぬ」

「……え?」


 顔を上げる。

 老魔法使いは不敵な笑みを浮かべていた。


「ハナから無理じゃと思うのなら、わしは他の奴隷たちを巻きこんだりはせぬよ。老いぼれ1人で行って、わしの首を差し出すから退いてくれ、と頼むじゃろう」

「でも、敵は……!」


 敵兵はほぼ、1万人。

 こちらは、100人とちょっと。


「負けるつもりはない。国境森林帯という地形は少人数の我らにとって有利となる。6倍した17人の精鋭にこの優位が加われば、神秘使いでない敵など恐るるに足らず。神秘使いたちの方がよほどの問題じゃ。つまり、我らの立ち回りは『神秘使いに十全の仕事をさせない』という1点に尽きる」


 ゲルフの瞳は――革命の決意を打ち明けてくれたいつかと同じ、朝日のような鮮烈な光に燃えていた。


「妨害、夜襲、食糧の焼き討ち、神秘使いを人質とすること――我らにできる戦い方はいくらでもある。タカハの魔法、ラフィアの武術、わしの経験、――矢は3本を束ねれば、折れぬ」

「もし、ここで負ければ、『魔法の国』に攻め込まれることになっちゃう。それは嫌だから……」


 こくり、とラフィアが頷く。狼人族ウルファの村でもらった防具と双剣を装備しているラフィアの立ち振るまいに、隙はない。


「でも…………」


 僕は唇を噛む。

 こうさせない立ち回りだってあったはずだ。

 僕が騎士エリデに目をつけられていなければ――

 別の作戦を立派に立案できる知識があれば――


「やれやれ……。隊を率いる騎士様がこれではお先は暗いのう」


 ゲルフはもう1度、僕の肩に手を置いた。


「安心せよ。頼れる者たちに手助けを頼んだ。頼みまくってからここへ来たのよ。期待すると良い」

「手助け……?」

「交換条件というわけではないが……部隊を構成する奴隷はわしが自ら選んだ」


 ゲルフは唇のはしをつり上げた。


「わしが知る限り、ムーンホークで最強の魔法使いたちじゃ」


 まるで、その声に応えるように。

 ゲルフの背後から、緑色の燐光が舞い上がった。

 転移座。

 燐光が収束していく。


 そこに立つ面々を見て――僕の胸の底にあった氷は、一瞬で溶けていった。


「……相変わらず暑いなあ、おい」


 開口一番そう言ったのは、うさみみをつけた悪役プロレスラーのような大男。狩猟用の大槍3本に加え、巨大な金属製の盾を背負っているのは、ピータ村の狩猟団長兼村長――ガーツさん。


「ばばあにはこのくらいが適温だねえ」


 腰が少し曲がってしまっている真っ白の老魔女は黄金の瞳で僕を見上げて、そして、ニコニコと笑った。ゲルフとともに戦場を駆け抜けていた老魔女には二つ名がある。『瞬光の繰り手』――ソフィばあちゃん。


「なかなかない顔ぶれね」


 焼き尽くすようなサンベアー領の太陽の下でも、相変わらずふんわり笑っているヴィヴィさん。


「こんな機会でもないと戦場には顔を出せないからな。せいぜい暴れさせてもらうとしようか」


 粗末な服に着替えてもなお老紳士然としたゼイエルさん。


「ほっほっほ。血湧き肉躍る戦いがやってきましたよ。何年ぶりでしょうかねえ。これほどの規模の戦いは」


 愛嬌のある仕草や雰囲気と裏腹にムーンホーク領で最も優れた土属性の使い手、プナンプさん。


「……さっさと……帰る……」


 紫の髪の下からどんよりした視線を国境森林帯に向ける魔女、ナイアさん。


 そして――――


「声をかけてもらって光栄です、ゲルフ様、……従騎士タカハ様」


 強い意思の光を緑色の瞳に宿した妖精種エルフの魔女がまっすぐ僕を見つめる。長い金髪をさっと肩に流した彼女は――メルチータさんだ。


 呆然としている僕の目の前で、周囲の転移座が連続して光を放ち、ゲルフの顔見知りの魔法使いたちが次々と転移してくる。僕の知り合いもたくさん居た。招集の戦場で知り合った多重属性使い、駐屯任務で知り合った武術の使い手たち、ヴィヴィさんの小さな家で未来を語った若き優秀な魔法使いたち――――


 その異様な光景に、赤色騎士団の騎士たちがどよめいて集まってきた。

 全部、ゲルフが知り合って集めた人たちなのか。

 つまり、『軍団』の――――


 黒衣の老魔法使いは、節くれだった杖を掲げた。


「みな、前哨戦・・・といこうか」


 『軍団』にしか通じないゲルフのその皮肉に、魔法奴隷たちは笑う。


「うむ、うむ」


 まるで指揮者のように両手を振って、ゲルフはどよめきを鎮めた。そして、すばやくこちらに振り返り、優美な一礼を僕に向ける。


「――――さあ、騎士様」


 100を超える視線が僕に注がれる。

 僕の身にまとう、緑のコートに。

 ゲルフは不敵な笑みを浮かべたまま、言った。


「難儀なものでしてな、騎士様のご命令なくては動くことができぬのですよ。……我らはみな、奴隷ですゆえ」



――



 国境森林帯。


 『魔法の国』のサンベアー領内にある、深く、暗い、熱帯雨林に近いような森だ。

 取り囲むように、『鉄器の国』『火炎の国』があり――そして、国境を接するいずれの3国も、そこが自国の領土であると主張していた。


 『魔法の国』にとっての国境森林帯。

 『鉄器の国』にとっての西域密林。

 『火炎の国』にとってのシーラ・ムゥ樹海。


 それは同じものを指していて、1つのものに3つの名前がついている状況がロクなものであるはずもなく。


 数え切れないほどの――数えるのも恐ろしくなるほどの兵士たちの血を飲みこんだ熱密林は、兵士たちにとっての地獄だ。

 糧食はすぐに腐敗し、数歩歩けば危険な動物や昆虫に襲われる。深い森は方向感覚と距離感を失わせ、進軍のペースは一気に落ちる。気温と湿度は異様に高く、喉は焼けるように渇きを訴えるが、地面にある水たまりに口をつけたが最後、恐ろしい伝染病が部隊の中を瞬く間に広がっていく――


 だが、そんな地獄は、常に森の中で生きてきた僕たちにとって、少し違って見える。


『……最後の部隊を見つけたよ。地図では13の6、北西かな』


 直接脳に響いたそれは、ラフィアの声。

 『伝令』の魔法だ。ラフィアは今、僕がいる場所から数キロ離れた場所にいる。


「お疲れさま。もうすぐ『伝令』の効果時間が終わる。気をつけて戻ってきて」

『はい。……あ、あと、偵察の兵士から作戦の計画書を盗んだから、持って帰るね』

「え? どうやって?」

『んー、後ろから近づいて、ごめんなさい、って』

「まさか……バレてないってこと?」

『う、うん。そのまま歩いて行っちゃったからたぶん……。それじゃあ、またあとで』


 姉さんは素で気配を殺せるようになったらしい……!

 そのうち縮地法とか習得するんじゃなかろうか。


「13の6、北西です」と僕は振り返りながら言った。


 森に溶け込む簡素な天幕の中では、テーブル上に地図が広げられ、ガーツさん、ゲルフ、ゼイエルさんの3人がそこにマーカーを置いている。

 地図上には、『鉄器の国』の部隊の進軍経路がほぼ完ぺきにマッピングされていた。


「案の定、敵さんは進む方向を間違ってるな。とくに左翼の部隊はとんだ見当違いの方角だ」


 僕は地図を見た。左端のマーカーが進んでいる進路は、まるで逸れていく台風のようだ。


「これ、『火炎の国』の方に行けばいいのに」

「ほう。タカハくん、案外に名案かもしれないぞ」

「お? 突っ込ませるか? それもおもしれえな」


 僕たちの視線を受け、ふむ、とゲルフは深く息を吐いた。


「いや、なしじゃ。今でこそ距離が離れているが、戦況は次第に苛烈となる。逸れていく敵に割く余力はない」


 ゲルフは重苦しい口調で命じた。


「では、始めるとしよう。

 やつらをこの森の底に引きずり込んでやるのじゃ」


 ――――僕たちの作戦は徹底していた。


 まず第一に命を落とさないこと。100人の部隊の中の1人の価値は、1万人の部隊の100人に匹敵する。死こそが最大の失態だとゲルフは諭した。


 その上でとりうる作戦は――徹底したゲリラ戦術だった。

 時間を稼ぎ、敵の士気を削ぎ、神秘使いがその力を使えないような状況に追い込む。

 1番簡単なのが夜襲だ。神秘使いは単独の戦闘能力では魔法使いを上回るけれど、数が少ない。視認される前に逃げ切れば、敵の一般兵にだけ被害を与えて撤収することができる。


 ありとあらゆることをやった。待ち伏せ、奇襲、獣道の寸断、補給線の破壊、昼夜問わず繰り返す散発的な襲撃、危険な動物をけしかけたり、神秘使いの休んでいる天幕を特定して大火力魔法で焼き尽くしたり――――


 本陣にいる僕たち4人が相談の末に編み出す作戦は、どれも徹底的に容赦がなく、そして、敵の進軍を遅らせる、という意味で合理的だった。


 素で気配を消せるラフィアは、狩猟術を使える大人たちとともに、偵察、破壊工作、情報撹乱に大活躍。


 敵の兵力を1番削いだのは、ソフィばあちゃん、ヴィヴィさん、メルチータさんの魔女トリオだった。数人の魔法使いを引き連れ、分断した敵の小部隊を強襲しまくっている。指名級ではない神秘使いも5人ほど討ち取ったらしい。

 知識の量が強さを決定する魔法使いの世界ではそんなに不思議な現象ではないけれど、あの人たちに逆らうのはやめようと僕は決意した。


 ――――数日間、僕たちは健闘した。

 奮戦で善戦だったと思う。


 だが、やはり人数が違う。

 敵は8000人。

 こちらは、100人程度だ。


 敵は部隊を統合して防御力を高め、補給に関する護衛の戦力を増強して対応してきた。10日ほどが過ぎて、敵は国境森林帯の半分ほどにまで到達。――これは、僕たちの予測よりも早い。


「……ふむ。では、このあたりで手を変えようか」


 ゲルフの呟きに、ゼイエルさんが肩をすくめる。「悪い方に進む未来しか見えないが」


「高い賭け金、大きな見返り、というやつじゃ」

「それを博打というんだろう、まったく」

「ええと……どうするの?」


 ゲルフは躊躇ためらいなく言い放った。


「――――指名級の神秘使いを討つ」


 今回の侵攻で確認された指名級は4人。

 司祭『裂姫』。

 司祭『瞳の巫女』。

 司教『剛鉄鎚』。

 そして――大司教『ミシアの使徒』。


「このままでは、期限まで持ちこたえることができぬじゃろう。この賭けを越えねば、いずれにせよ未来はない」

「君はいつもそうだな。無鉄砲にすぎる……が、とはいえ、それしか手はないか」


 ゼイエルさんは地図とマーカーを見て、目を細めた。


「4人のうち2人には仕掛けたいな」

「うむ。妥当な数じゃ」

「本当に2人も倒せば、戦争に勝つようなものだがね」

「そうと決まれば、どれにするんだ?」


 ガーツさんに促され、4つの大きなピンに順繰りに視線を送ったゲルフは、そのうちの1つに節くれだった指を置いた。


「わしはこやつにしようか。『剛鉄鎚』」

「では、私は『裂姫』をもらおう。村長も手を貸してくれると助かる」

「気は乗らねえなあ。女に手をかけるのは趣味じゃない」

「その基準で言えば、『瞳の巫女』はまだ少女、ということになる」

「……『使徒』は、やっぱりマズイんですかい?」

「ああ」


 ゼイエルさんは表情を険しくして断じた。


「やつは別格だ。……ご婦人方に遅延工作をおまかせするしかない」

「わかりやした。じゃあ、俺もその女を狙う方に」

「よし、タカハはこっちへ来い」


 ゲルフは黒いローブの袖をまくった。

 ぶるり、とひげが揺れる。


「……ああ、あの男じゃ。今度は負けぬぞ。1度、戦場で撃ち合ったことがあるのよ」


 不敵な笑みを浮かべるゲルフに、ガーツさんが呆れ混じりの口調で言った。


「ゲルフ、忘れてないか?」

「なにをじゃ?」

「お前さん、もう、魔法を使えないんだぜ?」

「…………そう、じゃった……」


 よっぽど戦いたかったのか、ゲルフはがっくりと肩を落とした。……仕方ないな。


「僕がそいつを倒せばいいんでしょ?」

「気安く考えるでない。単なる神秘使いとはわけが違う」

「僕、『ミシアの使徒』と戦ったことがあるんだけど。9歳のときにさ」

「……む」

「それに、ゲルフが勝てる相手に、僕が勝てないわけないじゃないか」

「……そういう部分はゲルフに似る必要はないぞ、タカハくん」

「言わせておけばよいのじゃ、ゼイエル」


 ゲルフはすぐに真剣な表情に戻して、僕に言った。


「やつらは部隊を結集したせいで、進む速度が鈍っておる。あの短気な男のことじゃ。必ず隊列の前方に姿を見せる。――そのときが好機じゃ」



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