額をかざる檻
25歳になって、僕は探偵になりたかった。他人の生活を暴くことで生計を立てたい。ここ数年のあれやこれやで、そればかり思って生きているようになった。勝手に法律の勉強をして、無線やら電気やらのなんだかわからないような資格をとることに躍起になりながら、僕はこの街の片隅で生きていた。
一章・1
2015/06/02 02:43
(改)
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