彼女という僕の持論
―――Q:彼女はまるで氷のような女性だ。
この一文から、女性はどのような性格をしていることが分かるか。
あくまで僕の持論なのだが。
大抵の人間は、女性の性格を『氷』のようだと直喩するとき、その意味は『言動や態度が冷たい』という風に解釈するだろう。
勿論、その答えは、間違ってなどいない。むしろ的確に言い当てていると言えるだろう。
だがしかし、僕は『氷のような』の示す女性の性格は、それだけではないと思っている。
というか、それだけではない! と断言出来るほど、僕はこの持論に自信がある。
―――僕のA:不器用だけれど、そこが素敵な女性。
くだらない回答――と思う人が大勢いることは間違いないだろう。まぁ、実際、くだらないが。
なにしろ、そんな僕の彼女こそ、その『氷のような女性』なのだ。
僕にとっては、『氷な彼女』である。
……僕のこの持論は、結局、自分の恋人を肯定する、ただの自慢や言い訳にしか聞こえないかもしれない。
しかし、それでも僕は、この持論を全面に主張し続けよう。
氷のような女性がいかに素晴らしい人だということを、皆に知らしめたい。
今から語るエピソードは、氷な女性と僕のただのデートの一日の回想。
僕はこれで『氷のような女性』の一般論に、革命を起こしてみせよう。
やべ、ちょっと言い過ぎたかな……。
また、怒られるかも。