第4話 カエル男とナマズ男
5回目の投稿です
拙い文章ですがよろしくお願いします
あの後ユキは延々と周り続けて、最後はまたいつもの世界に戻されました。
ゲロゲーロ達は、暫く待っていたようだが、お楽しみの邪魔は悪いと思ったようで、後日改めてとなって解散したようです。
えーと、俺は楽しくなかったけどね。寧ろ止めてほしかったです……トホホ。
まあ、ユキは楽しかったみたいで、いいけど頑張ったしね。
後は、そうそう俺のレベルがまたひとつ上がっていた。レクターはお知らせしたらしいが、あの時忙しかったからね。
河童が喋ったり、ユキにコースターに連れて行かれたりさ、だからわからなかったよ。
しかし、なぜかひとつだけだよ。今回は祝福の大安売りしたのにね。
回数なのか、人数のせいなのかさっぱりわからん。
能力値はまたしても変わらず、どうなってんだか。
そしてスキルがひとつ増えた。それが
<加護>
眷属に加護を与え能力を上昇させる
上昇率は親密度により個体差あり
必要 P 500
う〜ん、なんだろう俺のまわりだけ、チートになっていくよ俺は悲しいよ。
それと祝福より加護のポイントが多いとか、どうなのよ普通は逆じゃね。
もう、意味がわからんよ。
ポイントは、5000増えて5005になっていた。
あの祝福はぎりぎりだったみたい。あぶない、あぶない、あの状況で祝福だめでしたは、顰蹙ものだろう。
あ〜良かった。
それと加護は今の所保留だな。今は必要なさそうだし。これ以上ユキが強化されると、じゃれつかれるだけで此処に戻されるよ。
翌日の朝、俺とユキは俺達の世界を見て廻っている。俺の世界がまた広がったからだ。
「しかし、見事に何もないな」
そこは500メートル程の空間に石ひとつない地面が、ただ広がる大地がある世界。
「バウ、バウ」
ユキが嬉しそうに端から端まで走り回っている。
本当に元気ですね。昨日はあれだけ動いたのにね。
おっ、さっき端まで行ったと思ったらもう帰って来たよ。
あれですか、貴女の目指すのは陸上の選手ですか、ならば特訓だ。
俺は鬼コーチだ。
あれから半日近く遊んでました。
ユキさんしつこいです。
まだ遊び足りないみたいです。
このままでは俺が戻されてしまう
あれっ。此処に戻される。あれれっ、此処から此処に戻される。
これは、無限ループですか。このままではまた延々とユキの玩具にされる。
まずいぞ。
「えーとユキさん少しお腹がすきませんか? 今から一緒にスイカでも食べにいきませんか?」
「バウ?……バウ、バウ!」
おおっ、了解してくれたようだ。やはりユキにはスイカが一番だ。
しかしあのスイカはいつまであるんだろう。
これは早いこと新しいてを考えねば。
俺とユキが塔の1階に降りていくと、ゲロゲーロと30匹程の河童たちが4、5匹に別れてケロケロと思い思いにお喋りしている。
いつから此処は河童達の集会所になったのでしょうか?
河童達は俺達に気付くと居住まいをただし、俺の前に整列してゲロゲーロ氏が前に進み出る。
「ゲロゲーロ神王陛下におかれましてはゲロご機嫌もうるわしくゲロ幸いでありますゲーロ」
そう言ってお辞儀をした。
やはりウザイ。これは何の茶番だ。
「えーと、これはどういう事ですか。それと神王陛下とは俺の事ですか?」
そう言って河童達をあらためて見る。
他の河童達は身長が1メートル程で、緑色の肌に50センチの甲羅を背負ったスマートなヒトガタに対して、こいつは2メートル近い身長に横幅も2メートル近く、黒い肌に何故か甲羅だけは50センチの甲羅を背負ってる。そして皆が額から黒い角を生やしている。
他の河童達はいいけどこいつは何。昨日は日本語を喋ってたのが衝撃的で、はっきりと見ていなかったが、これは黒い団子。
炭団ですか。
何処までも転がって行きそうな体型に、大人がランドセルを背負っているような甲羅は、なにコントですか。
貴方はお笑い系ですか、そんなに俺を笑わしたいのですか。
「ゲロゲーロ陛下は神々の主にしてゲロ神々の王。最高神の神王陛下で御座いますゲーロ」
「ゲロゲーロそして此処に揃えたるはゲロ我ら氏族の中から選びぬかれたゲロ精鋭中の精鋭ゲロ陛下の為ゲロ」
「あー、まてまて、そいつらを俺の護衛とか、警護に使ってくれとか、そんな話だろ俺そんなのいらないから」
「ゲロゲーロ陛下とおユキ様にはゲロ当然、警護の必要もないとゲロ存じあげて御座いますゲロ此処に揃えたる精鋭は陛下の為のゲロ合唱団で御座いますゲーロ」
「ゲロゲーロできましたならばゲロ合唱団に名前を頂きたく存じますゲーロ」
「できたら、その堅苦しい喋り方やめてほしいけどゲロ」
げっ、うつった本当にウザイわ。
それに何だよ合唱団って、普通は警護隊とか騎士団が定番だろ。
合唱団はないでしょう。
「ゲロゲーロ陛下に直接ゲロ語りかける事ゲロ事態、恐れ多い事で御座いますゲーロ」
何それ、そのお笑い系の姿で堅苦しい喋り方しても胡散臭いだけですよ。
そして皆を見るとキラキラした目で見詰めてきた。
ぐっ、これは名前に期待してるのか。俺は名前付けるの苦手なのに知らんぞ、もう適当に付けちゃえ。
「それでは、此よりケロケロ合唱団と名乗るがいい」
「ゲロゲーロありがたきしあわせゲーロ」
すると塔に大合唱が響いた。
こいつら、喜んでるよ。まんま適当につけたのにどうしよう。凄く後ろめたい気分ですよ。すいません。もう合唱団断れないですね。
はあ〜もういいや、かってに好きにして下さい。
そういえば、さっき神々の王とか言っていたけどまさかこいつも。
神眼で見てみると眷属になったからかステータスが見れるぞ。
***********
ステータス
名前:−
年齢:0
種族:異界の河童ガエル
職業:魔神の相談役
称号:水神大河童
level:51
HP:2400/2400
MP:4500/4500
--------------------−
筋力 :280
耐久力:330
素早さ:450
知力 :750
魔力 :800
精神力:500
器用さ:420
運 :530
----------------------
スキル SP 50
ウォーターカッター
魔力操作
水象操作
神言語
***********
名前はまだ正式に名付けていないからな。
しかし今までは名前が無かったのか、カエルの文化はよくわからん。
年齢は前世の記憶があっても種族が変わったので0に戻ってるな。
種族は河童ガエルかそのまんまだな。
問題は職業だな。
いつなった。そんな役職に抜擢した覚えは無いぞ。かってになってるぞ。
相談役なんかいらんぞ。
俺にはレクターがいるからな。
もう勘弁してよ。
そして、やはりあったな。
称号
<水神大河童>
河童族の主
水属性の下級神
う〜んこいつも下級神か。
仕方ない後で俺の世界に連れて行くか。多分世界が成長するはずだ。
しかし能力値がこいつに負けてるのは悔しいぞ。
他の河童達を見てみると、称号がなく職業も神民となってるぞ。
他の河童は下級神ではなく、俺の民といったところか。
スキルはウォーターボールと魔力操作がある。 神言語は持ってなく能力値は、ゲロゲーロの3分の1程か神言語が使えないのがいたいな、今は俺と会話できるのはゲロゲーロだけか。
「そういえば、お前達の数はどれぐらいなんだ」
「ゲロゲーロ50年前には2000を数えましたがゲロ今は見る影もなく220で御座いますゲロ今は氏族の全ての者がゲロ陛下に祝福を頂き感謝に堪えませんゲーロ」
2000が220になったのか。かなり数を減らしているな。ウォーターリザー以外にも原因がありそうだな。
この世界の事もあるし、少し色々と聞いてみるか。
「少し聞きたいのだが、この世界や此の地について」
「ゲロゲーロ陛下は此の地に降臨してゲロまだ間がないご様子わたくしがご説明ゲロ致しましょうゲーロ」
ゲロゲーロが胸を張り答えた。うーん、何か腹がたつぞ。
「ゲロゲーロまず此の世界はナルリーンワールドと申しましてゲロ世界の中心に広大な大陸が有りその回りをゲロ大小様々島々と海に囲まれて御座いますゲロそして数多の神々が御座しておりましてゲロこの世界の何処かには神々のおわす土地があるとも申しますゲーロ」
此処には神様が沢山いるのか。
神話みたいな世界なのかな。
日本も昔は八百万の神がいるとか言われてたからな。
まあ俺達も此処にすでに3柱いるしな。
「ゲロゲーロ大陸の中央には巨大な世界樹がありゲロその周囲を大陸の五割程を占めるゲロ広大な森が囲んで御座いますゲーロ」
ほう世界樹ですか。やはり異世界ですね。
「此処は、どの辺りになるのだ」
「ゲロゲーロ世界樹の辺りは世界樹の森と呼ばれゲロそれ以外は東西南北で呼ばれおりますゲロ此処は南の森の中に御座いますゲーロ」
「森の周辺はどうなっている」
「ゲロゲーロ森の北は山地に覆われ東は海に面しゲロ西の森の先は荒地となっておりましてゲロこの南の森は平地と面しており比較的ゲロ世界樹にも近く世界樹の森への玄関口となっておりますゲーロ」
「この大陸のお前達以外の種族や民族どうなっている」
「ゲロゲーロわかる範囲で申しますと世界樹の森にはエルフがゲロ東西南北の森には魔獣と妖精種がゲロ森の外は色々な種族が居りますがゲロ毛無し共が幅を利かせてる様で御座いますゲーロ」
「えーと毛無しというのは?」
「ゲロゲーロこれは失礼を申しましたゲロ毛無しとはヒューマン種のこと人族とも申しますがゲロ我等はあまりよい感情をゲロもっていない為ゲロ失礼を致しましたゲーロ」
「人に余り良い印象がないようだが、何かあったのか?」
「ゲロゲーロそうで御座いますな此の地に関わる話にもなるのでゲロ丁度よいおり故ゲロ紹介したい者が居りますがよろしいでしょうかゲーロ」
俺が頷き了解の意志を伝えると他の河童に指示をだすと、その河童が沼に走っていった。どうやら呼びにいったようですね。
「ゲロゲーロその者はこの沼に150年程住んで居りましてゲロ我等とは種族は違いますが同じ妖精種でしてゲロこの沼の長老の様な存在で御座いますゲロ今の話も大半が長老に聞いた話で御座いますゲーロ」
「ゲロゲーロ昨日は長老も我等に協力して作戦に参加していましてゲロ陛下の祝福をお受けした次第で御座いますゲーロ」
ゲロゲーロさんは以外と真面目なんですね。
待ってる間、暇なので名前でも付けてあげるか
ゲロゲーロはさすがに可哀想なので心の中でだけ呼ぶ事にしますね。
心の中では呼ぶのかよって、だってウザイもん。
「えーと、お前に名前を授けようと思う。此れからはニヘイと名乗るがよい」
「ゲロゲーロおーこれはありがたき幸せゲロこのような見目麗しい姿と美声を授けて頂きゲロ名前まで頂けるとはゲロこれよりは命にかえて忠誠を誓いますゲーロ」
真面目なんですがやはりウザイです。
それに、その姿と声が美形、美声ですと彼等の感性を疑います。
後で聞いた話ですが彼等の種族では横に広い方が美形だそうです。
う〜んそれはどうなんですか。食っちゃ寝すればいいのですか。カルチャーショックですよ。
何故か皆さん此方を期待した目で見てます。
これは名前を付けろという事ですか。
無理ですよ200を越える名前は拒否します。勘弁してください。
おっ、そうだいい方法がある。
「そうだなニヘイが他の者達に神言語教えるのだ覚えた者には名前を授けよう」
「ゲロゲーロ御意に御座いますゲーロ」
周りがケロケロ騒がしくなったが、もう知らん。
後はニヘイに丸投げだ。
ふふふ、これでニヘイも忙しくなり、俺の近くでゲロゲロ聞かなくていいだろう。
それはいいけど、さっきから背中を誰かがつつくんですけど。
「ユキちゃんあと少しだから、もう少し待ってくださいね」
俺はユキを宥めるようにユキを撫でていると、長老が1階の入口から入って来た。
「えっと、ナマズ? なまず人、何これ」
そこには、3メートルの黒いナマズに、手足付けた生き物が此方に歩いて来る。額には黒い角を付け長いヒゲがピュルピュル動いている。
細長い体に50センチ程の小さい手足を付けヨタヨタと歩いてくる。
う〜ん、何ともシュールだ。
神眼をつかってみる。
***********
ステータス
名前 :−
年齢 :0
種族 :異界の半魚人
職業 :魔神の御意見番
称号 :水神大鯰
level :56
HP :5200/5200
MP :6500/6500
--------------------−
筋力 :460
耐久力:850
素早さ:350
知力 :600
魔力 :750
精神力:670
器用さ:250
運 :400
----------------------
スキル SP 50
水のブレス
大地震
水象操作
***********
このナマズも下級神ですね。
半魚人ね。いやいや、どう見ても九割魚人でしょ。
それに御意見番って、まただよこの魚人、かってに就任してるよ。
魚人が、ヒゲをピュルピュルさせながら
「ギョ、ギョ、ギョー」
あっ、この魚人も神言語持ってないよ。
またややこしいのが来たよ。
話が長くなりそうですね。
ユキはおとなしくしてるかな。
さっきからウ〜ウ〜言ってるし。
はあ〜疲れたよ。
もう勘弁してよ。
「はぁー」
俺は天を仰ぎ、ため息をひとつ吐き出した
次回
コボルトと戦乱の予感
塔と沼の平和はいつまで続くのか?
ツヨシの、のんびりライフはどうなる?
ツヨシ達の沼にも戦乱の足音が忍び寄る、そして物語は動きだすのかな?
次回もお楽しみに
ギョ、ギョ、ギョー